過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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477: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/06/24(月) 00:11:43.06 ID:Q/pVMErx0
「チィッ!!」

すぐにそれに気付いた垣根は、今度こそ体を真っ二つにしてやろうと背中の翼を猛烈に振るった。
それはおそらくこの場での最適解だったのかもしれない。が、手ごたえはなし。
全てを切り裂く白翼は虚しく虚空を掻いた。

「にッ!?」

垣根の顔に驚愕が走る。
振り向いた垣根の耳に、一方通行の勘に障る声が飛び込んできた。
それは後方からではない。上。
一方通行は垣根の背後ではなく、その頭上にいた。

「今度は死ぬかもな」

ドゴッ!! という鈍い音。
それと同時に垣根の体を凄まじい衝撃が襲った。
僅かに遅れて、首を基点に強烈な激痛が走る。

「がっ―――」

一方通行が垣根の首筋にベクトルを制御した蹴りをお見舞いしたのだ。
延髄斬り。一方通行の放った蹴りはまさにそれだった。
あまりにも重い衝撃に垣根は意識を手放しそうになる。

「オマエは生かして帰さねェぞ。オマエは絶対に手を出してはいけない奴に手をあげてしまった。
恨むなら自分を恨めよ。あァ、別に俺を恨ンでくれても一向に構わねェ。
ただな、俺はあの顔をした奴に手を出した野郎を見逃してやるほど慈愛に満ちちゃいねェンだよ」

最初垣根帝督に傾いていた天秤は、徐々に均衡状態となり、ついに逆転を始めてしまった。
一方通行の一撃を受けた垣根帝督が吹き飛ばされ、地上へと落下する。
何とか体制を立て直して着地するも、その体は既に傷だらけだった。
一方通行も垣根と同様、結構なダメージを負ってはいるが、垣根の傷はそれよりも重かった。


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