過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/27(木) 23:40:39.90 ID:g6QQtHMF0
夜の闇など比較にならない濃度の黒が全てを呑み込む。
どんな闇さえも散らす純白の白が全てを呑み込む。
鮮烈な色彩が空という巨大なキャンパスの中で踊る。
あらゆる色を丸呑みにし、一切の抵抗を許さない。
それはまるで聖書の一ページ。あるいは世界の終わり。
有史以来、おそらくこんなことはほとんどなかっただろう。
そんな光景を、たった二人の能力者が生み出していた。
一人は世界全ての法則を掌中に収め、どこまでも黒い破壊の翼を振るう超能力者、一方通行。
一人は世界全ての法則を異界の法則で侵食し、どこまでも白く輝く純白の翼を振るう超能力者、未元物質。
神にも等しい力の片鱗を振るう者と、神が住む天界の片鱗を振るう者。
もはや超能力者という枠にさえ収まらない。
あえて言うならLevel5(Extend)といったところか。
そんな存在を、この学園都市では何と言うのだったか。
神ならぬ身にて天上の意思に辿り着く者―――『絶対能力者』。
一方通行と垣根帝督は、人の臨界点を超えたその存在に手をかけていた。
全てを超える存在。絶対能力者の創造すらも『SYSTEM』へ至る第一歩に過ぎないとはいえ、それは学園都市の究極だ。
黒と白の翼を纏う一対の超能力者。
それは宗教画に描かれる天使のようにも、終末を告げる天使のようでもあり。
その人智を超えた戦いは神話における神の如き者(ミカエル)と光を掲げる者(ルシフェル)の戦いさえ想起させた。
どちらが神の如き者として勝利し、どちらが光を掲げる者として堕天するのか。
黒光と白光が激しく吹き荒れた。
天を染める二人の超能力者は同時に動く。
黒と白に染まった天の下で、降り注ぐ神秘的な光を浴びながら舞うその姿はまさに天使と形容するに相応しい。
「未元物質ァァァァあああああああああ!!」
「一方通行ァァあああああああああああ!!」
神を冒涜するような二人の異端者の聖戦は熾烈を極めていた。
大ダメージを互いに負っているはずなのに、傷など最初からなかったかのように。
一方通行と垣根帝督が激突する度、世界を呑み込むような黒と白が吹き荒ぶ。
ただ、黒は言うに及ばず垣根帝督の司る白も純白に輝いてはいるが、それは清廉や純粋さを表すような白ではない。
どこか異質で、白い闇という表現がぴったりだった。
六枚の翼をたたえる垣根帝督が彼らの領域から見ても異常な速度で一方通行へと突撃する。
今の垣根は光を掲げる者の名を背負うに相応の力を有していた。
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