過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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542: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/06/27(木) 23:44:39.00 ID:g6QQtHMF0
「獲物まで使うのかよオマエ。必死だな」

「うるせえよ手数が足りねえんだよクソッタレが!!」

やはり純白に輝くその剣は、『未元物質』の塊だ。
不自然なまでの病的な白さと網膜を焼き尽くさんばかりの光。
だがそれは剣と表現したものの、実際にはそれは正しくない。
その剣に刃と柄の境界はない。どころか刃すらない。
見た目にはただの白い棒だった。先端は尖ってすらいない。

そんな白剣―――はたまた光剣というべきか―――が、絶対の破壊に抗った。
白が黒を照らし散らしていくが、どうしても押し切れない。
それほどに黒い翼の力は恐ろしかった。
それどころか、一方通行が更に力を込めるとあっという間に押し込まれてしまった。

「ッらァァァあああああああああああ!!」

白い翼を限界まで展開、同時に『未元物質』の剣にありったけの力を込めて斬り上げる。
ズパン!! と黒翼が綺麗に切断された。
僅かに驚愕の色を見せる一方通行に、垣根は白剣を消し持てる最高速度で突進する。
翼で空気を叩き、弾かれたように飛び上がった。

その動作は音速など当たり前に超えている。
だが一方通行はそれでも反応してみせる。
黒翼が迎撃するように動いた。しかしそれを読んでいた垣根が六枚の白い翼でその動きを抑え込もうとする。

「真っ二つにしてやるよ、一方通行!!」

「死ぬのはオマエだ、クソメルヘン」

こんな極限の状況下であっても、変わらぬやり取りだった。

「意味が分かってねえと見える。俺はテメェを殺すと、そう言ったんだぜ?」

「オマエこそ分かってねェよォだな。俺はオマエを殺すと言った」

ヂヂヂィ!! と激しく鍔迫り合いをしながらも、二人は凄惨に嗤った。

「「俺が殺すと言った以上、テメェ/オマエの死は絶対だ」」

一方通行と垣根帝督は同時に同じ行動に出る。
正面からぶつかり合うのではなく、互いに相手の力を受け流す。
硬直状態が終わり、そして激突。
黒光と白光の入り乱れる爆炎を咲かせながら二人は命を削り合う。


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