過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/29(土) 23:58:36.46 ID:vdXN3NCJ0
そのイレギュラーが、全てを乱していく。可能だったはずの仕事を不可能へと変える。
既に武装集団はあらかた倒され、残りは僅かとなっていた。
一部逃げ出す者も散見される。美琴の能力はこういった殲滅戦には非常に相性がいい。
そもそもどんな形の戦いであれ対応できるのが美琴の強みだ。
「……にしてもこりゃもう終わりだな」
「いや。まだ気を抜くなオリジナル。動き出したぞ」
そう言って、空を顎で示す一方通行。
美琴の快進撃を食い止めようと、空を飛ぶ六枚羽が動きを見せる。
機体の左右にある翼が三対に分かれ、名の通り六枚羽となった。
各関節をウネウネと動かし機銃を地上へと向け、そして火を吹いた。
一斉に掃射が始まった。摩擦弾頭(フレイムクラッシュ)。
弾丸に特殊な溝を刻み、空気摩擦を利用して二五〇〇度まで熱した超耐熱金属弾。
そんな一掃というよりは爆破というべき兵器が、場を破壊し尽すはずだった。
だが六枚羽が掃射体制に入ったのを見た美琴は、弾かれたようにその場を飛び出した。
戦場を離れるように不自然に動き回る。
六枚羽はそれを追うように掃射を始め、駐車してある車などは摩擦弾頭を受け、内部から破壊され次々と大爆発を起こす。
それを掃射と呼ぶのは正しくない。完全に爆撃そのものだった。
必死に逃げ回る美琴だったが、それはおかしかった。
摩擦弾頭はどんな性能がプラスされていようと、金属であることに代わりはない。
ならば美琴に取れる手段はあるはずなのだ。
見物している二人の超能力者は、すぐにその理由を弾き出す。
「襲撃者共を巻き込まないためか。オリジナルの甘さが裏目に出てンな」
「馬鹿が。六枚羽を利用すりゃ一気に片付けられるってのに……」
「オリジナルが六枚羽に対して攻勢に出ねェのも同じ理由だろォな」
「間違いねえだろうな。だがそれに関しちゃ的外れだが」
「あン? どォいう意味だ」
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