過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/30(日) 00:02:51.55 ID:2Kc1FUrz0
垣根は答えず、携帯を取り出して美琴に電話をかけた。
直接声が届く距離ではなかったからだ。
美琴は意外とすぐに電話に出た。
六枚羽の掃射から必死に逃げ回っているせいで、爆発音が電話の向こうから聞こえてくる。
美琴の声もあまり余裕が感じられなかった。
『なに、っよ! アンタ、わざわっざ、うわっ、電話するからには、相応の理由がある、んでしょうね!!』
言葉も途絶え途絶えに話す美琴とは対照的に、垣根は冷静に答える。
「とっておきの情報をくれてやるよ、御坂。
今お前が遊んでる三機の六枚羽だがな、つうかその三機に限らず六枚羽ってのは全て『無人』攻撃ヘリだ」
『……!! そう、ありがとう』
そこで通話は切断された。
美琴が攻勢に出なかったのは、六枚羽を操るパイロットの身を心配していたというのも大きい。
ならば六枚羽が無人ヘリだと分かれば、攻撃を躊躇う必要は皆無となる。
美琴が片手を空へ掲げる。すると、すぐにそれは起こった。
光があった。それは徐々に広がっていき、直径五メートルにまで膨れ上がる。
爆発的な光と熱を発し、夜の闇の全てを徹底的に塗りつぶしていく。
高電離気体。
気体を構成する分子が部分的に、または完全に電離し、陽イオンと電子に別れて自由に運動している状態。
固体、液体、気体のどの状態とも異なる、物質の第四態とも言われるもの。
かつて一方通行が、最後の『実験』が行われた操車場で作り上げたことがあるものだ。
その時は一方通行は風を圧縮し熱を生み出すことで、強引に分子を分解して高電離気体を形成した。
だが御坂美琴は超電磁砲。最強の電撃使いだ。
その応用範囲は電子レベルにまで及び、電気を使わせれば右に出る者はいない。
そう、美琴は電子レベルでの操作が可能なのだ。
ならば空気中の分子に干渉し、陽イオンと電子に分離させ高電離気体を作ることだって不可能ではない。
全く電気というものは素晴らしい。ありきたりな能力だが、超電磁砲ともなればこれだけの事象を起こせるのだから。
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