過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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585: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/06/30(日) 00:05:41.02 ID:2Kc1FUrz0
「高電離気体……癪だけど、一方通行を参考にさせてもらったわ。
完全な再現はまだ無理だけど、ま、合格最低点は採ったってとこかしら。本当に癪だけどね」

美琴が高電離気体を一機の六枚羽に向けて放った。
猛烈に迫る高電離気体を受けて、あっさりと六枚羽は消し飛んでしまった。
いくら六枚羽が時速三〇〇〇キロで飛行するとはいえ、それは羽を展開していない時の話だ。
どちらにせよ、六枚羽は単純速度には優れていても、細かい動きは不得手だ。
もともと反撃を受けることを念頭に置いて作られているわけではない、というのも大きいだろう。
一機を撃墜し、二機目に目を向けた美琴を―――不意に衝撃が襲った。

「うっ……!」

思わずその場に蹲る。
何が起きたのか、と思い衝撃を受けたわき腹に目をやると、ゴム弾のようなものがめり込んでいた。
見てみれば、一人の襲撃者が美琴に銃口を向けて立っていた。
美琴の能力をすり抜けようとあえて非金属を使ったのだろう。
そのおかげで実弾ほどの殺傷力はない。だがそれでも人間一人を無力化するには十分だった。

学園都市製のそれは、標的を生かして捕らえる必要がある際に使用されるもの。
当然一撃で対象の動きを封じられるように作られている。
高電離気体形成に意識を割いていたせいで気がつかなかったのだろう。
とはいえ、本来の美琴ならこの程度の攻撃には対応できていただろう。

だが美琴は麦野沈利との死闘により体力を大きく消耗している。
それに加えて垣根帝督からの手痛い一撃を食らっている。
とてもではないが万全とは言えない状態だったのだ。


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