過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/01(月) 23:52:20.31 ID:eukE64Mw0
「本当に便利な能力だなお前のは。人を助けられる力だ」
垣根が薄い笑みを浮かべて言うと、美琴も同じく笑って返した。
何でもないことのように、不変の真理を口にするように。
「力なんてそんなもんでしょ。どんな力だって結局はその人次第。
私だってやろうと思えば十分に人を殺せる。
ただ私はそれをしない。そりゃもう私は一万人を殺した人殺しだけど、それでも化け物じゃないから。
シェイクスピアも言ってたでしょ。物事にはもともと善悪なんてなくて、私たちの考え方次第なんだって」
上条当麻は自身の右手を人を傷つける幻想を殺すために振るう。
たとえそれが昨日までの敵であったとしても、その人間が今日理不尽に苦しめられているなら上条当麻は動く。
損得など関係ない。自身のために戦うことはほとんどないが、他人のためなら無条件に右手を握ることができる。
御坂美琴は自身の持つ絶大な力を何かを守るために振るう。
自分自身の護身だったり、友人だったり、時には他人だったり。
また誰かを止めるために力を使うことはあっても、明確に誰かを傷つけるために使うことはない。
垣根帝督は自身の有する圧倒的な力を他人を傷つけるために振るう。
それはほとんどが暗部の仕事、つまり殺されても仕方がないような人間ばかりだとはいえ。
だが御坂美琴や上条当麻の人間味に触れてからは、他人を破壊することしかできないと思っていた力で湾内絹保を初めとする人間を救うことができた。
一方通行は自身の保持する最強の力を己の望みを叶えるために振るう。
絶対能力者。その領域に至るために一万もの罪なき命を奪った。
しかし上条当麻と御坂美琴、そして妹達に破れ打ち止めと出会ってからは全てを拒絶する力で幾つもの命を守ることができた。
身勝手に力を振るい人を殺す人間は殺人者。その数が増していくようなら殺人鬼。
それに愉しみを覚えるようになれば化け物だ。
自らの力をどう使うかこそが問題なのだ。
それはかつて結標淡希が苦悩し、白井黒子によってあっさり切り捨てられた話。
白井は迷う結標に、当たり前の常識を並べるようにこう言った。
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