過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/07(日) 23:33:55.48 ID:tI6cvgON0
まるで教え子を自慢する教師のような声。
まるでわが子の成長を誇る父親のような言葉。
まるで親友を讃える友人のような口調。
「そんなわけ、ないじゃないですか」
一方通行も、垣根帝督も、麦野沈利も、冥土帰しも、御坂妹も、打ち止めも。
皆が皆、美琴を賞賛する。
一方通行や垣根、麦野は美琴とは比較にならない泥沼にいた。
だからこの三人は自分と比較することで、実際以上に美琴が輝いて見えるのだろう。
もともと深みにいる三人には、美琴だけでなく『表』で真っ当に暮らしている人間は眩しいのだろう。
それは何となく分かる。だが他の人間はどうなのだろう。
分かっている。一方通行だけを責めていいものではない。
何故なら御坂美琴には、DNAマップの譲渡という大罪があるのだから。
だがそれを知っていながら、美琴が全ての原因だということを知っていながら、誰一人それを責めはしない。
美琴を強いという。美琴を優しいという。美琴を善人だという。
馬鹿げてる、と思う。自分はいつからそんな完璧な聖人になったというのだ。
たしかにもしかしたら優しいのかもしれないが、それは一方通行や垣根のような人間と比較すれば、の話。
一般的な人間と比較すれば、決してその範囲から大きく逸脱はしていないはずだ。
大体、本当に美琴がそんな人間ならば―――そもそも一万人が殺される元凶などになりはしなかっただろう。
罪人相手とはいえ、人を殺そうとなど思わないだろう。
所詮、御坂美琴はその程度の人間なのだ。
腹が立てば、特殊な右手があるとはいえ上条に電撃をぶち込むような。
一万円札を飲まれた自販機に蹴りを入れるような。
週に二日は漫画を立ち読みするような。
一人ぼっちを恐れるような。
追い詰められれば、一方通行相手とはいえ人を殺そうとするような。
そして一万人の人間を殺めるような。
その程度でしかない、人間。
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