過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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731: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:38:21.72 ID:tI6cvgON0
「あれは不可抗力だった。慰めでも気休めでもなく、本気でそう思う。
君は騙されてしまっただけなんだ。もっとも、こう言っても君は割り切れないだろうけどね」

「…………」

「……御坂美琴君。良ければ僕の後を継いでくれないか?」

「……はい?」

思わず気の抜けた声をあげてしまう。
言われた言葉の意味がよく分からない。

「君は優しいし、極めて優秀な人間だ。
僕だって人間である以上、いつかは死ぬ時がやって来る。
君ならきっと僕の後を、いやそれ以上にすらなれるだろう」

あまりに唐突な話だった。
美琴は目を白黒させているが、冥土帰しの目は真剣だった。
それを見て、美琴は、

「私には、目標があって」

「君の目標とは矛盾しないと思うけどね?」

まるで美琴の目標を知っているような口振り。
いや、事実知っているのだろう。正確には察したというべきか。

「分かっちゃうんですか、やっぱり」

冥土帰しが笑顔で頷くと、美琴は嘆息する。

「全く、あなたには敵いませんね」

「僕を誰だと思っている?」

「リアルゲコ太、ですかね」

「愛嬌があるって子供たちからは評判なんだよ?」

そう言って、二人は笑った。
互いに紅茶を飲み干してから口を開く。


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