過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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739: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/07(日) 23:52:57.61 ID:tI6cvgON0
「約束するわ」

白井の眼前で人差し指をピンと立て、微笑みかける。
もしかしたら無事に、という部分は守れないかもしれないけれど。
帰ってくる、の部分はきっと守ってみせる。

すると白井は安心したように美琴に抱きついた。
いつもならここで振り払っているところだが、今回くらい許してもいいだろう。
そう思って受け入れていたのだが、徐々に美琴の腰に回された白井の両手が不自然な動きを始めた。
もぞもぞと、まさぐるように動く。
そして白井は隠しもせずに堂々と顔を美琴の胸に押し付け始めた。

「お姉様あああぁぁぁぁん!!」

「うわっ、突然何だ変態が!!」

ふへへへへ、と淑女にあるまじき変態的笑みを浮かべる白井と、それを引き剥がそうとする美琴。
二人がもみ合っていると、病室のドアが開けられ誰かが入ってきた。

「うっるせえよオマエら」

それは隣の病室にいた垣根帝督だった。
当然垣根は重傷を負っているため、あからさまに入院患者というような姿をしている。
その顔は不機嫌そうで、垣根はその原因である白井を睨みつける。

「……あら、垣根さん? ……どうしたんですの?」

白井は垣根の私入院患者です、というような様子を見て不審そうに目を細めた。
もう少し時間があれば、白井は美琴がこの病院にいることと垣根の様子を結び付けられたかもしれない。
そして美琴が抱えている事情と垣根まで一本の線で繋げられたかもしれない。
だが結果的に、白井はそこまで考えが至ることはなかった。


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