過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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805: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/11(木) 23:30:55.73 ID:XKyRLi0g0
必ず生きて帰ってくる。
それを条件に一方通行、垣根帝督、御坂美琴の三人の超能力者は病院を後にした。


    ――『いいか、絶対に生きて帰って来い。そうであれば手足がなくても内臓が潰れていても、僕は君たちを助けてやれる』――


そんな冥土帰しの見送りの言葉に三人の反応は様々だった。
御坂美琴ははい、と力強く頷いた。
垣根帝督はチッ、と舌打ちしヤブ医者が、と吐き捨てた。
一方通行は面倒くさそうにうるせェよ、とだけ呟いた。
けれど三人とも最初からそのつもりだっただろう。

第二学区にある、第三次製造計画の本拠地。
表向きには大規模な爆発物の研究、及び実験施設を装った研究所。
警備員や風紀委員の訓練施設の多く集まる第二学区にこのような施設を置くのは危険なようにも見える。
だが、灯台下暗しというヤツなのだろうか。そもそも『木原』が関わっているくらいだ。
億に一つも気付かれることのないように、気付かれたとしてもそれが表沙汰にならないよう『調整』が為されているのだろう。

とにかくも、その施設のすぐ近くに停車されたトラックに三人はいた。
一方通行の持っているPDAに表示されているのは、雲川芹亜から送られてきた内部の見取り図だ。
とはいえ流石に正確に知ることは出来なかったらしく、ところどころ欠けていたりある階層は丸ごと映っていなかったりする。
それでも分かることはあった。

「馬鹿デケェな……地下にまでやたら広範囲に展開されてやがる」

「まるで蟻の巣ね。でも私が八月に壊してきた施設もほとんどが無駄に大きかったけど」

「やたらデカくしたり複雑に入り組んだ作りになってんのは、侵入者対策だろうよ。
あとは身内から裏切り者が出ないようにってのもあんのかもな」

三人はそれぞれ見取り図を完璧に頭に叩き込むと、一方通行がPDAをしまいこんだ。
一つ息をついてから美琴と垣根を見回し、言った。


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