過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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806: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/11(木) 23:33:24.74 ID:XKyRLi0g0
「確認すンぞ。俺らのやるべきことは第三次製造計画の壊滅。
そのために首謀者だっつゥ『木原』をぶちのめし、ありとあらゆるデータを完全に破壊することだ」

「何仕切ってんだよ」

「いちいちうるせェよ。そもそも何でオマエまでここにいンだ」

「俺には俺の戦う理由があんだよ。文句あんのかキョンシー野郎」

「はいはい、そこまで」

美琴が呆れたように割って入り、二人を諌める。
ちょっと目を離せばすぐに衝突してしまうのがこの二人だ。
それどころではないことは分かっているはずなのだが、どうしても回避できないようだ。

「……ンで俺と、第二位とオリジナルで二手に分かれて突入する。
基本的には俺が陽動を引き受けるつもりだが……多分ほとンど無意味だろォな。
向こォだって俺たちが来ることは分かってンだ。相応の歓迎をしてくれると考えていい」

「でしょうね。私だって今更気付かれずにこっそり潜入しよう、なんて考えてないわよ」

組み分けの根拠としては、まず美琴は誰かと組むべきだというのが一方通行と垣根の共通の意見だった。
戦力として云々という話ではなく、相手が学園都市暗部である以上、丁寧に手段を選んでくれる可能性は低い。
美琴の実力は申し分ないのだが、それを操る彼女自身は『表』の中学生でしかない。
いくらその片鱗を経験したことがあるとはいえ、単身で行かせるのは非常に危険だった。
極端な話―――身内や友人と言わずとも、見ず知らずの人間を人質にとるだけでも美琴を抑えることができてしまうのだから。

だからこそ、そういった汚いやり方に慣れている暗部の人間。
一方通行か垣根が美琴とペアを組むべきだということになった。
その結果が先ほど一方通行の言った組み合わせだ。
別に垣根が単独で、一方通行と美琴が組んでも理論上は問題ないのだが、現実にそれが厳しいことは言わずとも分かろうというものだ。
よって半ば消去法的にこういう結論に至ったのだった。

「よし、行くか」

垣根が呟くと、誰からでもなく三人は立ち上がった。
こうして、科学を違う方向に極めた三人の超能力者と三人の『木原』の戦いは幕を開けた。


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