過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/11(木) 23:39:13.16 ID:XKyRLi0g0
と言っても鋼鉄破り(メタルイーター)のような重火器の類は一切見られない。
単に持ち運びに苦労するというのもあるが、何より片手で、しかも利き腕ではない左腕で射撃する必要があるからだ。
必然的に反動の小さいハンドガンタイプが多数を占め、中にはオモチャの兵隊(トイソルジャー)もあった。
能力の使用に制限がかかっている以上、生き残るためには必要なことだ。
「この下か……面倒くせェ、ぶち抜くか」
先ほど記憶した見取り図を元に、おおよその位置を割り出す。
おそらく探せばエレベーターか何かがあるはずだが、いちいち探すのも面倒だ。
それに簡単に入られないよう鍵が必要とか、何かがあるはずだ。
どうせ敵の目を引くつもりであるし、遠慮する必要はない。
そう判断した一方通行は、チョーカーのスイッチを能力使用モードに切り替えて思い切り床を殴りつけた。
あらゆるベクトルを統括制御する彼の拳にあっさりと硬質な床は降参し、勢いよく砕け散る。
足元がふらつくほどの揺れ。耳が痛くなるほどの轟音。
当然跳ね返る鋭い破片すら一方通行は『反射』し、床に大穴を空けた。
空けられた穴の円周にあたる部分の床は抜け落ちた床に引き摺られるように下方を向いている。
飛び出した鉄筋も同様で、パラパラ……と小さな破片が穴を通って下層へと落ちていった。
とんでもない荒業だった。
だが一方通行はすぐに飛び降りようとはせず、何か難しく顔を顰めていた。
(こりゃ血の臭いだな。どォいうことだ……?)
この先は敵地ではあるが、あくまで研究所である。
クローンを生み出すことはあっても殺すことはないはずだ。
『木原』がヘマった部下でも殺したか、と考えたがそれにしては鼻をつく血の臭いが強い。
この臭いを放っている血の主は一人二人ではないだろう。
だがやはりここで考えていても仕方がない。
いずれにせよこの先には進まなければならないのだ。
再度能力使用モードに電極を切り替え、自らの空けた大穴に身を躍らせる。
それは深遠の闇に飛び込むが如く。
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