過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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842: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/13(土) 23:30:49.64 ID:1Q7PmUHI0









広大な空間に、人の形をした影が二つ。
その片方が白い体を揺らし、その陰も陽炎のように動いた。
そこまでが人間の知覚できる限界。

一方通行の体は、次の瞬間音さえ置き去りに砲弾のように恋査へと突撃していた。
鮮血を舞い散らせ確実な死を提供するその腕で、一瞬でカタをつける。
音速を超えた、あらゆるベクトルを操る必殺の一撃。
だがそれは何も掴むことなく空を切った。

一方通行がキッと首を思い切り右に振る。
いつの間にかそこへ移動していた恋査に、焦りの色は見られない。
能力者。一方通行は頭の中で推測を立てる。

(普通の奴に今の一撃はかわせねェ。なら恋査とかっつゥ野郎には何かがある。
単純な速度か、それとも知覚能力か。だが本当にそれだけか?
たったそれだけの力で、俺の能力を知っていて尚俺と戦おォと思うか?)

一度電極を戻した一方通行の脳裏をよぎった嫌な予感。
そしてそれは最悪の形で、そして全く予想外の形で実現する。
ジャガッ!! という複数の金属が擦れるような奇怪な音を一方通行は聞いた。
一瞬、目の前の光景を理解できなかった。


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