過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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848: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/13(土) 23:45:34.32 ID:1Q7PmUHI0
「ちょっと待ってね」

笑顔でタンマを要求する円周。
これでいいのだろうか。美琴はそう思わずにはいられなかった。
円周は床に座り込み、何かを着込んでいた。
僅かの後、準備を終えた円周はすくりと立ち上がった。

その体には装甲のようなものが装着されていた。
美琴はそれを見て駆動鎧を思い浮かべた。
ただし円周のそれはあれほどの大きさがない。
小型版駆動鎧。そんなイメージを美琴は抱いた。

肩や腕には動きの邪魔にならない程度のプロテクターがついているが、肘や膝といった間接部分にはそれはない。
駆動鎧と比べれば動きの自由度は高そうだ。
もっとも、効果の高さで言えば駆動鎧よりだいぶ下回るのだろう。

「おっけーい。それじゃ行くよ、美琴お姉ちゃん」

地を駆け、壁を走り、オートバイ並みの速度で突撃してくる円周。
その只者ならぬ動きを見てようやく慌てて身構える美琴だが、遅い。
あどけない顔立ちに、無垢な笑顔。悪意の感じられぬ言葉。
だがそれでもやはりこいつは敵なのだと、美琴は自分に言い聞かせる。

円周の右腕が美琴のこめかみを狙って正確に放たれる。
慌てて状態を後方へと逸らすと、美琴の鼻先を僅かに円周の腕が掠めた。
やはり小型駆動鎧で身体能力を底上げしているようだ。
続けて繰り出そうとする蹴りを前髪から放った電撃で牽制し、美琴はバックステップして距離をとった。


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