過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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849: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/13(土) 23:46:20.28 ID:1Q7PmUHI0
反撃に出ようとして、その可愛らしい顔立ちに一瞬、だが確実に躊躇を覚えた。
どこから見ても普通の少女。今まで見てきた暗部の人間にあったものがない。
ここで少しでも躊躇ってしまう自分に美琴は小さく笑った。
これが垣根や麦野に「甘い」と言われる所以なのだろう。

(でも、この子を倒さなきゃ先には進めない。悪いけど倒させてもらうわ!!)

右手にバチバチと帯電させ、攻撃に出ようとした美琴の動きが再度止まった。
その理由は、スマートフォンを見つめている円周が呟いた言葉。

「うんうん。“分かっているよ、帝督お兄ちゃん”」

「―――ッ!!」

木原円周の動きが、明らかに変わった。
キレが良くなったとかそういうレベルではない。どう見ても全く別人の物としか思えないレベルで。
円周は完璧な体運びで床を蹴ると、一息に距離を詰めて美琴の懐に飛び込んだ。

「一撃必倒。それが帝督お兄ちゃんの格闘における基本スタイルなんだよね!!」

その勢いを殺さずに、美琴の胸へ大きく指を開いた右の掌を突きたてようとする。
狙いは美琴の心臓。胸に強い外的衝撃を与えると、心源性の失神を誘発する。
下手に顔や鳩尾を殴るよりよほど効果的な一撃だった。

だが勿論、そんな攻撃を美琴が食らってやるはずもない。
即座に左腕を盾にして防ぎ、そのまま即座に攻撃に転じた。
直接電撃を流し込んで行動不能にしてやろうと、手を伸ばして円周を掴もうとする。


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