過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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895: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 01:26:22.28 ID:Ey27nqdF0
『未元物質』によって防御をせずにガトリングレールガンなど食らったらどうなるか。
そんなことは火を見るより明らかである。人間ミンチの出来上がりだ。
だから防がなくてはならない。反応しろ。防御しろ。

(間に――合え―――!!)

ぎりぎりのところで間に合いそうだ。
それを悟った垣根はひとまず安堵する。
だが状況は良くない。間に合うとは言っても即席の防御で、とてもではないがこれまでのような防御は不可能だ。
ダメージは避けられない。しかも、もしかしたらかなり大きなダメージを。

とはいえ他にどうしようもない。
極限まで時間が引き延ばされた中で、第二位の頭脳はそう結論した。
たとえ大きなダメージを負うことになっても、今出来ることはそれを覚悟して凌ぐことのみ。

その時だった。

突然何らかの力がその場に吹き荒れ、ガトリングレールガンの軌道が僅かに捻じ曲がった。
垣根は何もしていない。否、何も出来ない。
だが垣根の行動は今度こそ迅速だった。何が起きたのか、など全て後回しだ。
生まれた猶予の中で白光でガトリングレールガンの弾丸を全て消し飛ばし、そのまま返す刀で最後のファイブオーバーを粉砕する。
五人の放った砲弾は白翼で強引に防ぎ切る。

「うォォおおおおおおおおおおッ!!!!!!」

ひとまずの危機を乗り切ったところで、垣根は一体何があったのかと確認する。
確認して、目を疑った。頭がおかしくなったんじゃないかと本気で疑った。
少年だった。馬鹿みたいな大声で叫んでいる少年がいた。
まるで昭和のような服装だった。純白に色を抜いた学ランに、額にはハチマキが巻かれている。

「んなっ、オマエ……!?」

垣根にはその少年に見覚えがあった。かつて垣根が完膚なきまでに叩き潰した男。
そう、学園都市に七人しかいない超能力者の第七位、愛と根性のヲトコ削板軍覇その人であった。

「しゃあああああああ!!!! 助けにきたぞナンバーツー!!!!」

やたらとでかい声で叫ぶ削板に、垣根はとりあえずこう言っておいた。

「帰れ」


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