過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/18(木) 23:48:16.40 ID:mkb+o6si0
「お前ら後を追おうとはしないのか?」
一人残った削板が『白鰐部隊』の五人に問う。
真紀がどうでもよさげに答えた。
「いやぁ、あくまで目的は垣根帝督を消耗させることだったし。
ある程度は達成したよ。つかあれ以上やったらこっちが殺されるって」
「『未元物質』であんな風に完封されるとは流石に思わなかったっスね」
「ファイブオーバーももうないしねぇ。第七位相手の方がやりやすいわけさ」
「む、さてはお前らオレを馬鹿にしているな!?」
「いやいや、いわゆる比較の問題ですよ」
「私ら『白鰐部隊』は第七位と戦うことも当然想定されてたからね」
能力の制御権を取り戻した五人が、リレーするように言う。
もともとが超能力者対策のための大能力者。
本来と比べ圧倒的に人数が足りないとはいえ、侮れる戦力ではない。
「第三位や第一位と比べれば量は少ないけど、当然あたしらはアンタの情報も把握してる。
たしか第三位、第二位、んでよく分からん誰かと戦ったんだっけ」
そんなこともあったな、と削板は回想する。
「よく分からん誰か」というのは自分をまさに一方的に打ちのめしたあいつのことだろう。
たしかにあれはよく分からなかったと思う。
「えっと、音速を超える速度や銃弾をものともしない体。
んで理解不能の力を振るう、と。まあ化け物だよね」
化け物だ、などと言いながらけたけたと笑う友莉。
もとより超能力者など化け物しかいない連中だ。
そしてそう笑う彼女たちも相応に『化け物』しているのだろう。
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