402: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 17:53:00.10 ID:PGWDh4gJ0
火憐から僕の姿は見えない筈なのだけれど、気配で分かったのだろうか。 それが気配で分かるか分からないかさえ、僕には分からないが。
暦「さっきも言ったろ、火憐ちゃん」
暦「僕の、妹だからだ」
403: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 17:54:41.32 ID:PGWDh4gJ0
火憐「ありがとう。 兄ちゃん」
久しぶりに見る火憐の顔は、こう言うのもあれだけど、ジャージなのを除けば、綺麗な物であった。
暦「やめろよ、僕にお礼を言われる資格なんて無いんだからさ」
404: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 17:55:08.87 ID:PGWDh4gJ0
火憐「相変わらずだよな。 兄ちゃんはさ」
火憐「惚れるよ。 本当に」
火憐は笑い、そう言ってくれた。
405: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 17:55:35.53 ID:PGWDh4gJ0
僕はそれを聞き、黙って火憐の元へと近づく。
ったく、図体だけでかくなりやがって。 別にいいけどさ。
そして、近づいてくる僕を見て、火憐がなにやら恥ずかしそうにしていた。
406: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 17:56:21.63 ID:PGWDh4gJ0
暦「火憐ちゃん、ごめん」
火憐「謝る事じゃねえよ。 確かに、良く分からない事が起きて、あたしも訳が分からなくて。 だけど、それでも兄ちゃんはこうして来てくれたんだから」
火憐「それだけで、充分だよ」
407: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 17:56:58.09 ID:PGWDh4gJ0
火憐「だから謝るなって、なんだかあたしが悪いみたいじゃねえか」
火憐「てか、何泣きそうになってるんだよ! なっさけないなぁ、兄ちゃん」
暦「うるせえ。 うるせえよ、火憐ちゃん」
408: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 17:57:46.51 ID:PGWDh4gJ0
何分か経った後、ようやく僕と火憐は離れる。
と言うか、途中で何回かキスをしそうになって(一応言っておくが、ただのスキンシップだ)この雰囲気でキスをしたらヤバイって自制が働いて、なんとか堪えていたのだけれど。
そう何度も自制は効きそうになく、とりあえず一回離れようと言う事で抱きしめ合うのをやめたのである。
409: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 17:58:13.34 ID:PGWDh4gJ0
火憐「兄ちゃんから? 珍しいな。 言っておくけど、月火ちゃんを倒して来いってのは無理だぞ」
いつか僕が言った台詞。 多分、僕の真似なのだけれど、思いの他似ていた。
暦「あははははは!」
410: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 17:58:39.87 ID:PGWDh4gJ0
火憐「え? 良いの?」
なんで嬉しそうなんだよ。 そこは「兄ちゃんを殴る事なんて出来ないよ」とか言っておけよ。
暦「一発だけな、二発は許さないぞ」
411: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/15(月) 17:59:07.29 ID:PGWDh4gJ0
との訳で、僕は綺麗に吹っ飛んだ。
つうか、マジで遠慮無しだった。
この前の風呂で殴られた時よりも本気だったぞ。
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