463: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:48:21.43 ID:7T0TV7XF0
暦「それは分かるけど、指の数じゃないからな」
グーで勝ったら、一歩も進めないじゃねえか。 チョキしか出さないだろ、そんなルール。
暦「グリコとか、チョコレートとか、パイナップルって奴か?」
464: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:49:19.11 ID:7T0TV7XF0
時間経過。
暦「いくらなんでも弱すぎるだろ、火憐ちゃん」
開始一分。 既に十回やって、十回とも僕の勝ちである。
465: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:49:48.98 ID:7T0TV7XF0
火憐「次は必ず勝つ!」
火憐は僕を指差し、堂々と宣言する。
暦「……仕方ねえな。 一回くらい負けといてやるか」
466: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:50:27.63 ID:7T0TV7XF0
と、思っていた。 つい今の今まで。
火憐「よーし。 行くぜー」
火憐「チ!」
467: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:50:55.16 ID:7T0TV7XF0
火憐「レ!」
と言い、言い。
なんでお前、僕の隣まで来れてるんだよ。
468: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:51:54.08 ID:7T0TV7XF0
暦「いやいやいやいや! おかしいだろ! なんだよそれ反則すぎるだろ!」
暦「何、何それ火憐ちゃん。 なんで僕の三十歩より、火憐ちゃんの六歩の方が大きいんだよ。 つうか一歩でお前、何メートル進んでるんだよ!」
火憐「おいおい、負け惜しみか? 情けないぜ、兄ちゃん」
469: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:52:25.41 ID:7T0TV7XF0
火憐「上等だ! よーし。 行くぜ」
と火憐も啖呵を切り、僕と勝負すべく腕を構えた。
じゃんけん、ぽん。
470: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:53:14.96 ID:7T0TV7XF0
回想終わり。
との訳で、火憐がそろそろ僕の視界から消えそうになってしまった所で、僕は火憐に声を掛けたのだった。
今はその遊びもやめて、再び並んで歩いている。
471: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:53:57.91 ID:7T0TV7XF0
暦「だな。 いっつも月火ちゃんと居たしな、火憐ちゃんは」
火憐「そうか? いつもって訳でも無いけど」
火憐「てか、月火ちゃんと一緒に居なくても、兄ちゃんが遊んでくれたとは思えないんだけど」
472: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:54:45.99 ID:7T0TV7XF0
暦「間違い無くそうだろ。 これからマジで、どうすればいいんだろ」
火憐「弱気になるなって。 何があっても兄ちゃんはあたしが守ってやるからよ!」
立場逆じゃん、これ。
473: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:55:46.27 ID:7T0TV7XF0
以上で第十二話、終わりです。
続いて第十三話、投下致します。
883Res/371.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。