531: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:36:21.21 ID:7T0TV7XF0
忍野「そこだよ。 それが忘物草の特徴って言ってもいいね」
忍野「呪いはあくまでも呪い。 それだけって事さ」
忍野「一人の人間に忘れられなくなる、だけど」
532: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:36:52.78 ID:7T0TV7XF0
忍野「はは、だからさ。 阿良々木くん」
忍野「君もここまで来れば、さすがに分かるだろ?」
忍野「いつまで、分かっていない振りをしているんだよ。 なあ」
533: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:37:19.81 ID:7T0TV7XF0
火憐が、僕に? 忘れられたく無いと?
つまり……
火憐が願ったのは、僕の事?
534: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:38:09.06 ID:7T0TV7XF0
暦「そうなのか、火憐ちゃん」
再度振り向き、火憐に問う。
火憐「……そうだよ。 あたしはそう願った」
535: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:38:56.56 ID:7T0TV7XF0
暦「なんでだよ! そんな事しなくても、僕は忘れないぞ」
火憐「分かってる。 分かってるさ」
火憐「でも、なんとなく気付いてたんだよ」
536: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:39:22.64 ID:7T0TV7XF0
暦「そりゃ、大学に行くし。 家から通うのも大変な距離だからな」
火憐「……それが、怖かったんだ」
弱々しく、火憐は続ける。
537: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:40:41.81 ID:7T0TV7XF0
忍野の方に向き直り、僕は再度聞く。
暦「……仮に、仮にそうだったとしてもだ。 僕は火憐ちゃんの事を忘れかけていたんだぞ。 火憐ちゃんだけが、皆から忘れられていようとしたんだぞ」
暦「今は思い出しているけれど……それが、呪いって奴か?」
538: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:41:18.22 ID:7T0TV7XF0
忍野「まあ、それが僕にとっても、結構な驚きだったんだけどさ。 阿良々木くんならって可能性もあったからね」
忍野「とは言っても、本来は思い出さない物なんだけれど。 知ってるかい、阿良々木くん」
忍野「この怪異の目的は」
539: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:41:46.95 ID:7T0TV7XF0
確かに、そりゃそうかもしれない。
呪いをかけた奴が、呪いをかけられた奴を殺す。
そして、そこで記憶は終わる。 最後の記憶として。
540: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 14:42:15.11 ID:7T0TV7XF0
暦「待てよ。 待てよ忍野。 全然付いていけねえぞ」
暦「一旦、話を戻そう。 まず、忍野が僕を利用していたってのは、どういう意味なんだ」
忍野「うーん。 阿良々木くんはやっぱり、頭の回転が悪いね。 別にいいんだけど」
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