723: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:18:19.81 ID:NdawjWEZ0
暦「もっと他にもあるだろ! 勉強を見てくれるとか、くだらない話に付き合ってくれるとか、一緒に遊んでくれるとかさ!」
火憐「んー? んな事、あったっけ?」
まあ、無いんだけどな。
724: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:19:03.21 ID:NdawjWEZ0
火憐「気にするなよ。 あたしも実は、兄ちゃん大好きっ子なんだぜ」
暦「知ってるよ。 それくらいは、知ってる」
火憐「にっしっし。 さすがだぜ、兄ちゃん。 一応聞いておくけど、兄ちゃんもあたしの事、大好きだろ?」
725: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:20:58.39 ID:NdawjWEZ0
さて、そんな暇潰しの話をしていたら、どうやら家の前まで着いた様である。
短かった様な、長かった様な、そんな家出もこれにて終わり。
僕と火憐は家の扉を開ける。
726: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:21:57.60 ID:NdawjWEZ0
さて、ここからまた一勝負か。
月火との勝負は、今までで一番辛い戦いになりそうである。
まあ。
727: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:22:55.64 ID:NdawjWEZ0
以上で第十九話、終わりです。
後日談的な奴を投下しまして、前編終了となります。
728: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:23:56.55 ID:NdawjWEZ0
後日談というか、今回のオチ。
「兄ちゃん、朝だぞこら!」
「いい加減起きないと駄目だよー!」
729: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:24:27.45 ID:NdawjWEZ0
今まで当然の様にあった事が、ある日突然無くなる事によって、気付いたとでも言える様に。
僕の当然は勿論、この火憐と月火による目覚ましと言う事になるのだろう。
そんな当然も、やがて無くなる日はやってくる。 無限では無く、有限なのだから。
730: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:24:55.10 ID:NdawjWEZ0
けど、例えば……僕がおっさんになったらどうだろう?
僕がおっさんと言う事は、つまりはあの今はまだ中学生の二人の妹も、それはもう大分良い年齢になっている訳だし。
それでも朝に「兄ちゃん、朝だぞこら!」「いい加減起きないと駄目だよー!」とやられたら、正直引く。
731: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:25:25.09 ID:NdawjWEZ0
まあ。
とにかく今は、この有限の目覚ましに感謝しよう、と。
僕も素直では無いので、改めてお礼なんてのは言えないけれど、心の中でくらい感謝しておこう。
732: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/22(月) 14:25:55.52 ID:NdawjWEZ0
その後、話を聞くと火憐はやはり、家出との扱いになっていた。
無論、火憐の方もそういう風に認識をしていた様である。
そして僕はというと、そんな火憐が心配で心配で家を飛び出した。 との事だ。
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