92: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/07(日) 19:47:13.17 ID:4LedjiWP0
火憐「二階の窓とか、使うだろ?」
いやいやいや。 そんな当たり前の様に言われると僕がおかしいみたいじゃないか。
むしろ二階の窓から家の中に入るってどんな状況だよ、空き巣かよお前は。
93: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/07(日) 19:47:51.66 ID:4LedjiWP0
火憐「おいおい。 兄ちゃんに守られる程に弱くねえぞ、あたしは」
暦「それでも守りたいって思うのが兄の役目だろ? 火憐ちゃん」
火憐「……まあ、兄ちゃんがそう言うならそうなんだろうけど」
94: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/07(日) 19:49:01.14 ID:4LedjiWP0
暦「ん? ああー! 当たり前だろ、火憐ちゃん!」
暦「世界どこへ行っても、兄は妹を守る為に靴の匂いを嗅いでいる物なんだよ。 知らなかったのかい? 火憐ちゃん」
火憐「それは知らなかった! さっすがあたしの兄ちゃんだぜ」
95: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/07(日) 19:49:39.13 ID:4LedjiWP0
暦「火憐ちゃん、話は変わるけど、月火ちゃんは?」
僕がそう聞くと、火憐はあからさまに目を背け、小さく言った。
火憐「……しらねー」
96: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/07(日) 19:50:37.90 ID:4LedjiWP0
月火の事だから、他の友達とでも遊んでいて、一人放置された火憐のご機嫌が斜め、と言った所だろう。
我ながら名推理である。
とは言った物の、いきなり別行動を取らされた火憐が少し、本当にちょびっとだけ可哀想ではあるので、後で久しぶりに遊んでやるか。
97: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/07(日) 19:51:03.19 ID:4LedjiWP0
と、思った直後。
目の前に、人影。
僕よりも小さい、人影。
98: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/07(日) 19:51:45.19 ID:4LedjiWP0
暦「あれ? えーっと、あれ、何でだ」
月火「どうしたのお兄ちゃん。 暑さにやられた? それとも私の可愛さにやられた?」
暦「暑さにやられた」
99: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/07(日) 19:52:21.85 ID:4LedjiWP0
暦「つうか、月火ちゃん、家に居たの?」
暦「てっきり、居ない物だと思ってたんだけど」
月火「はい? はいはいはいはい? 何々お兄ちゃん、私が家に居ちゃ駄目なの?」
100: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/07(日) 19:53:23.88 ID:4LedjiWP0
暦「いやさ、さっき火憐ちゃんに会ったんだ。 ああ、家の中でな」
暦「その時に「月火ちゃんは?」って聞いたら「しらねー」って言うからさ、てっきり月火ちゃんは出掛けてる物だと思っていたんだよ」
月火「ふうん? でもさ、お兄ちゃん。 私達が別行動取ると思う?」
101: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/07(日) 19:53:49.60 ID:4LedjiWP0
暦「……」
月火「……?」
月火「どうしたのお兄ちゃん、黙っちゃって」
102: ◆XiAeHcQvXg
2013/04/07(日) 19:54:21.70 ID:4LedjiWP0
ドスン、と音が聞こえた。 僕の腹の辺りにハンマーがめり込んだ音だった。
暦「な、何するんだよ月火ちゃん……」
月火「普通、それ言わないからね。 私の前だからこれだけで済んでるんだよ? むしろ感謝して欲しいくらいの物だよ」
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