過去ログ - 【俺妹】あやせ「お兄さん、約束は守ってくださいね」
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55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/29(月) 03:46:04.71 ID:qQcJ86yyo

「わたし、何か余計なこと言いました? うふっ、お兄さんの聞き違いだと思いますよ」

どうせただの変態だとか、そういう類のことを言い掛けて慌ててやめたくせに。
もし自分が死んだら悲しむのかと、つい今しがた真面目な顔で俺に聞いてきたのが信じられない。
それでも、あやせにいつもの明るさが戻ったのは確かだ。

「笑っているところ悪いんだけどさ、少し移動してくれると有り難いんだが……」

「あ、そうですよね」

あやせも自分の姿のおかしさに気付いたらしく、机から離れて当然のように俺のベッドに腰掛けた。
しかし、あまりにも自然なその振る舞いが、逆に俺の頭に疑問を投げかけた。
机はもちろん、壁だって通り抜けてしまうあやせが、どうしてベッドに腰掛けることが出来るのかってな。
よくよく考えてみると、ベッドの上で飛び跳ねてたのだって道理に合わないじゃねえか。

「俺が聞きたいことは、わかるよな?」

「はい。でもはっきりとした理由は、わたしにもわからないんです」

「壁とかドアは通り抜けられるんだろ? 床とか階段は?」

「床も階段もダメなんです。天井は大丈夫です」

「大丈夫ってことは、通り抜けられるっていうことか?」

「通り抜けられるというか、勝手に通り抜けてしまう感じですね」


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