過去ログ - モバP「小関麗奈のせかいせいふく」
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67: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 22:18:49.63 ID:RYLbRcvj0
それに、ふと気付いたのよ。
何度も受けて、落選して。
そんな日々…結果に、慣れてきているって。
68: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 22:19:46.16 ID:RYLbRcvj0
不合格。
不合格。
69: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 22:20:34.94 ID:RYLbRcvj0
「…はい」
『麗奈ちゃん…レッスンに熱心で、とてもいい事だと思う』
70: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 22:21:39.89 ID:RYLbRcvj0
「………」
『君は、人とは桁外れの演技力を持ってた…それは私も、最初から気付いていた』
71: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 22:26:08.15 ID:RYLbRcvj0
家に戻って、また、部屋の鍵をかけた。
クローゼットを探した。ない。
タンスの中を探しても、ない。
72: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 22:28:15.95 ID:RYLbRcvj0
アタシは何をしていたんだろう。
涙を止めることができなかった。
塗装が落ちて、みすぼらしいブレスレット。
73: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 22:29:06.47 ID:RYLbRcvj0
『父さん…東京に、転勤することになった』
「………」
74: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 22:30:43.84 ID:RYLbRcvj0
アタシは12歳になって…東京にきて、半年が過ぎていた。
新しい学校でも上手くやれていた。
イタズラへの熱意が、なんだか再燃してた。
75: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 22:31:23.69 ID:RYLbRcvj0
その日は家族で買い物に出かけていた。
服を買ってもらえることになって、アタシは戸惑った。
アタシは…どんな服が好きなんだっけ。
76: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 22:42:38.79 ID:RYLbRcvj0
『これ…麗奈に来てるみたい』
「アタシに?…誰だろう」
77: ◆oqwiViwowY[saga sage]
2013/04/11(木) 22:43:19.07 ID:RYLbRcvj0
麗奈ちゃんへ
もう、ここを辞めて半年経つけれど、どうしていますか。
あの日…私が言ったことを、気にしているのでしょうか。
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