過去ログ - 男『………って事かな』吸血鬼『は?』
1- 20
160:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/18(木) 18:08:01.51 ID:RtXmAsML0


逆光の中で見える鋭い眼がありふれた当たり前の光景を見ているようで遠くを見ているようなそんな風にも見える、だが他の三人と同じ眼をしている。無表情のような惚けた顔で下の阿鼻叫喚の地獄を見届け、今は血生臭く人々の祈りの終わった場を見下ろしている。手に持ったクローハンマーから血が滴る。一人穏やかに十字架に腰掛けてタバコを吸っている。どこか現実味のなくて不可解なこの男が幽霊に見えても無理はない



「サングラスはどした?中佐よぉ」

「少し一服してたからね」


慣れた動きでタバコをふかした


「報告、残存兵力の殲滅は完了、及びに生存していた基地関係者を発見、避難誘導は少尉が現在進行中」

「OK、了解した」

「それにしても見事な演説だったよ」

「ああ?」


中佐は耳元の通信機を指差した


「切り忘れ」

「はぁ?やっちまった」


どこかを見ていた中佐が大佐を見つめる


「…………そんなにいい人だったのかい?」

「ああ、いい奴だったよ……俺の大切な友達だったさ…………だからこそ、ソイツは許さん。生かしておけん」


大佐の握った拳が震える


「君が言うなら中々の人だったんだね、一度会ってみたかったよ」


中佐は十字架から飛び降りた




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
420Res/278.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice