過去ログ - 男『………って事かな』吸血鬼『は?』
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209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/24(水) 00:52:58.23 ID:Q9TlUTs70


「!?………しっ…式神ッ!」


巫女は今度は式神を喚び出す呪符を取り出した

中佐が担いだ銃を構えてトリガーを引き、巫女の目の前の地面から砂煙が横方向に一直線にあがる


「うわっ!」


巫女は銃撃に対して、反射で防御姿勢をとった。銃撃が止んだ事を確認して防御姿勢を解いた


「今度は君がハズレだよッ…………!」


巫女の目の前に銃口があった。中佐が巫女の前で、ただ無言で銃を眉間に突き付ける

相手の表情は読み取れず、次が読めない、銃口が眉間に突き付けられている。この事が巫女を激しく動揺させた


「ッ…………嫌あぁっ!」


冷静さを欠いた巫女は突き付けられた銃口を無理矢理払いのけた

銃が空中高く飛んだ、その瞬間に中佐の片手が銃が最高点に達するよりも速く、巫女の首を掴んで持ち上げた


「ああっ…カハッ……は…な…せ…………!」


満足に息も出来ない状態で巫女は中佐の腕を掴んで抵抗し、脱出をはかる。だが、抵抗にすらならず中佐の掌は首からピクリとも動かず締めつける、気道を圧迫して首を掴み上げたままだ

首を締める力が段々と強くなる。もはや巫女は腕を掴む事も出来ず、声すら出せず、息を吸う事に必死になっていた



その行動の中で見えてしまった。無表情の顔にある、サングラスからうっすら見える眼が、目の前にある眼が一点の曇りもなく鈍く光り、獲物を喰い殺す眼をしていた

自分は殺さる。もはや目の前の男は人間でもなく獣でもない何かだ、この手はこのまま造作もなく自分の首を締め潰すしてしまう

堪え難い恐怖がジワジワと背中から上がっていき、巫女の感性を支配した


「待て!」


吸血鬼が中佐の腕を抑えて、巫女は地面に落ちた


「はぁッ……はッ………くっ………ッあぁ………」


首が締まってないのに息が出来ない、空気が上手く吸えない、足が竦んで進めない、身体が言うことを聞かない、それでも少しでも遠く、一歩でも遠くへ逃げようと地面を這いずる。頭とは別の場所が勝手に身体に指示を出す、死に物狂いで動かない身体を動かそうとする





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