過去ログ - 【まどか×PSYREN】ほむら「結構よ、指を咥えてそこで見ていなさい。夜科アゲハ」
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274: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:18:03.36 ID:qxkYAYAJo
 そして、案の定さやかちゃんは完全に手玉に取られてしまいました。
 ガリガリ、ギリギリ、ザザザ、ギギギと刃物が擦れる音が響きます。
 さやかちゃんは幾度も幾度も肌を裂かれています。その度に回復の魔法で傷を治していきます。だけど、それ
にもやっぱり限界があるようで、少しづつ動きが鈍ってきてしまっています。

以下略



275: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:19:14.55 ID:qxkYAYAJo
 硬直したさやかちゃんを無視して二人は一瞬だけ視線を合わせました。
 そして、杏子ちゃんは踵を返して路地を出て行きます。

「あんた!! どういうつもりだ!」

以下略



276: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:20:36.13 ID:qxkYAYAJo
 佐倉杏子と名乗った魔法少女との出会いから数日が経ちました。
 そして、昨晩さやかちゃん、マミさん、ほむらちゃん、杏子ちゃんの四人が偶然一堂に会してしまいました。

 それまでも少し元気がないだったさやかちゃんは目に見えて落ち込んでいるようで、少し心配になります。
 ふらふらと紐の切れた風船みたいにどこかに飛んで行ってしまうような、そんな危うい雰囲気を醸していました。
以下略



277: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:21:02.24 ID:qxkYAYAJo
「えっ?うん。まぁそうなんだけど、でもどうして?」

「なんとなく、さ」

 杏子ちゃんは自分が咥えているの同じお菓子を私に差し出して、分けてくれます。
以下略



278: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:22:02.42 ID:qxkYAYAJo
 杏子ちゃんは嬉しそうに顔を赤らめました。

「きっと私もさやかちゃんに同じようなことを言ったら恥ずかしいんだろうな」

 思ったことがそのままスルリと口から出ていました。
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279: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:23:05.31 ID:qxkYAYAJo





以下略



280: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:24:08.24 ID:qxkYAYAJo
 今日、さやかちゃんは学校をお休みしました。普段、休む時は前もって私たちに連絡をくれるのに、今日に限
っては何もなしでした。それどころか、学校にも連絡をしていないみたいです。
 私は居ても立ってもいられなくなり、お昼休憩の時間にほむらちゃんとマミさんに相談しました。

 すると、ほむらちゃんもさやかちゃんの様子がおかしいことには気がついていたみたいで、真っ先に「探した方がいいでしょうね」と言ってくれました。その時は時間もあまりなかったので、取りあえず探すことだけを決
以下略



281: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:25:04.61 ID:qxkYAYAJo
「はい!」

 私はさやかちゃんを見つけるために張り切って返事を返しました。

「何かあれば必ず連絡を取り合いましょう?」
以下略



282: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:26:01.66 ID:qxkYAYAJo
「ちょっと待ってろよ。アタシが魔力を探知してみるから」

 杏子ちゃんはそう言って指輪にしていたソウルジェムを元に戻します。
 赤いソウルジェムがパタパタ、と不規則な明滅を繰り返して、次第に規則的に変化していきます。

以下略



283: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:27:01.83 ID:qxkYAYAJo
「いた!」
「さやかちゃん!」

 路地の中央辺りでさやかちゃんの後ろ姿をみつけました。
 私と杏子ちゃんは慌てて走り寄ります。
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