過去ログ - ウルトラ魔女ファイト【ウルトラマンゼロ×まどか☆マギカ】
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53: ◆S3K5UapAso[sage saga]
2013/04/14(日) 15:24:23.76 ID:CkoA6mCE0

【お菓子の魔女 その2】



ゼロが『委員長の魔女』と戦っていた頃、一人の少女が中央病院へと入っていく。
その少女とは、先日ゼロが結界から助け出した見滝原中学の生徒であった。

少女は受付で見舞いの手続きを済ませると、エレベーターで上の階へ向かう。
しばらく進んだ後、廊下の真ん中で歩みを止めた。


少女(何で来ちゃったんだろ)


目線の先には、『上条恭介』の名が書かれた病室がある。
彼こそがゼロに話した友達であったが、少女はそこから先に踏み込むことを躊躇っていた。


少女(私が今入ったとして、気の利いた言葉を掛けてあげられる?
   恭介の苦しみを、少しでも和らげられる?―――無理だ)


結局入ることができずに病室を後にし、屋上へと足を向ける。
階段を上りながら、少女は前回の見舞いを思い返していた。


『僕を苛めてるのかい?弾けもしない曲を、毎日、毎日…!』

『諦めろって言われたのさ…今の医学じゃ無理だって』

『僕の手は、もう二度と動かないんだよ!!』


少女の頭に、病室の少年から向けられた言葉の数々が渦巻く。
彼へ抱く感情が『友愛』以上のものであったことが、更に彼女を苦悩させた。



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