過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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1000:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 22:07:17.18 ID:D/J1TKXp0
ことだった。
未来の腹部から胸部にある刺された痕と見られるそれは、十数か所に上っていた。
未来とは当然同じ男同士なのだが、改めて今までのことを思い返してみると、未来が服を脱いだ状態を見たことはなかった。
身体測定の日は思えば欠席だったし、体育の授業の前後の着替え時間に未来が制服の下に着ていたTシャツを脱ぐことはなかったし、プールの授業は全て見学していた(一度理由を聞いたが、『塩素が体に合わなくて』と言われたので納得していた)。
こんな傷跡を誰かに見られたら大騒ぎされるのは目に見えているので、未来は自分の姿を見られないようにしてきたのだろう。
いや、問題はそこではない。

「刺されたって…一体、誰にだよ……
 城、テメェなら知ってんじゃねぇのか?」

幸太郎と染香の視線が、未来と最も付き合いの長い龍慶へ向けられた。
しかし、龍慶は首を横に振った。

「し…らない……
 痣なら施設の訓練で付いていてもわかるが…刺し傷はいくらなんでも…」

龍慶のここまでしどろもどろとした口調は聞いたことがなかった。
相当狼狽しているのだろう。
同じ施設で暮らしている人にも知られていないということは、未来は徹底して隠していたということになるので仕方がない。

本人に意識がない以上、このことについて話していても何にもならないので全員が口を噤み、染香の治療は始められた。



あの傷跡は何なのか。
気になって仕方がない。


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