過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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362: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/05/04(土) 02:19:14.15 ID:a7hoxlEp0

冷たく、重々しい雰囲気を放つ扉をゆっくりと開ける。
部屋からこぼれた空気は冷たい。
僕の背筋に一滴、冷たい汗が流れた。
この先に……“い”る。
おそらく僕の人生で一番強い……人類最強の少女が。
僕らを救ってくれた恩人が。

苗木「……っ」

扉を開け放ち、歩を進める。
一歩一歩が重かった。
僕たちは…勝てるのだろうか……?

霧切「……」

他の皆も、緊張したように顔を強張らせている。
江ノ島さんでさえ、少し緊張しているようだった。
今回の敵は、それほどまでに強敵。


──そして、僕らは対峙する。


大神「……」


鬼神の名を持つ、大神さくらに。
大神さんは凍てつく殺気を放ちながら、ボス部屋の中央で仁王立ちをしている。
まるで勇者を待つ魔王さながらの貫禄だった。

戦刃「すごい…プレッシャー……!」

霧切「ええ、こうして正面に立つと、思わずひれ伏したくなるほどの威圧感よ」

苗木「だけど…僕らはこの人に、勝たなきゃいけないんだ……!」

一瞬、僕は部屋を見渡す。何も無い。
大神さんが居る部屋だ。きっと何の装飾も無く、ただっ広い空間がぽかんとあるだけだと分かってはいたけど、少し違和感があった。
……七海ちゃんが、いない?

けれど今は、そんな余計な事を考えている暇は無いだろう。
目の前の戦いに集中しなければ、僕らの命はあっさりと無くなってしまうのだから。

大神「…よくきたな、苗木よ」

苗木「ようやく…此処まで来たよ、大神さん」

この会話も、無意味なのかもしれない。どうあがいても、大神さんがここにいる以上、戦いは免れない。
こうして会話を交わすのは、やっぱり僕がまだ目の前の敵を倒す自信が無いということなのか。

大神「苗木よ…真実には、辿りつけたか……?」

苗木「真実……?」

大神「そうだ。我の身体を貫くためには、相応の真実の刃が必要だ。真実を持たぬ者に、我は倒せん」

真実…?
真実って言っても、何の真実なんだ?
まさか黒幕の正体?

霧切「おそらく、裏切り者のことを言ってるのでしょう」

豚神「だろうな。今回はやたら“裏切り者”に焦点を置いた進行だった」

江ノ島「つまり、裏切り者か誰かを知っているのなら、こいつを倒すことが出来る。それまではHP無限にSP無限とかいう無茶ゲーって事じゃん?」

苗木「モノクマが言っていた趣向って…こういうことだったのか……!」

豚神「どうやら…学級裁判は無駄にならなかったようだな」

霧切「さあ、苗木君。真実をぶつけてやりなさい…!」

苗木(大神さんを……倒す!)


1 真実をぶつける。
2 真実をぶつけない。




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