過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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389: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/05/06(月) 02:39:56.50 ID:Wc3NQm/A0

考えろ!考えろ考えろ!思考を止めるな足掻け足掻け!
何か道があるはずだ!

苗木「真実の提示!豚神クンのヒントにおいて豚神クンが過去において七海さんからこのゲームを受け取っている。これは七海ちゃんが黒幕と繋がっている或いは関連している決定的な証拠だ!」

モノクマ「それは豚神クンが観測したかは別だよね?ヒントとして見せられた映像がボクの捏造かもしれないねぇ」

苗木「いいや、豚神クンのヒントは過去だとはっきり明示されているよ!そうだよね、豚神クン」

豚神「…ああ、そうだ!確かにアレは俺の過去だ!」

モノクマ「しかし、七海さんが黒幕から何も知らされずにそのゲームを渡すようにいわれた可能性は否定できるの?」

苗木「くっ…!」

苗木「し、真実の提示!僕、あるいは他のパーティメンバーが裏切り者の可能性!モノクマに洗脳されていて僕たち本人は気付かなかった!」

モノクマ「そんな事実はありません。ボクは嘘は言わないからね!裏切り者はちゃんと一人だよ!」

苗木「真実の提示!実は裏切り者は僕たちが今まで倒した人たちの中或いは死亡した中に居て立証不可能。よってこの問題は不適切である可能性がある!」

モノクマ「裏切り者は生存していますよ!」

苗木「真実の提示!裏切り者である、ということは立証できるかもしれないけど僕たちが裏切り者でないという可能性は悪魔の証明により立証不可能。よって全員に裏切り者の可能性がある!この問題はやっぱり不適切だ!」

モノクマ「だーかーら!さっきも言ってるけど!裏切り者はちゃんと生きていて、一人居るから!」

苗木「う、く……あ…」

モノクマ「全く…酷い推理だよ……いい加減聞き飽きたからさ、もうちゃっちゃと殺っちゃってよ!」

もう、何も思いつかない。
だって、こんなの立証不可能だ。
裏切り者の口からはっきりと裏切り者であるって聞かなければ、モノクマはあらゆる方法で僕の推理から逃げる。
もう、残されていないんだ……何も。

七海ちゃんのほうを見る。
もうシールドは壊れかけている。
亀裂から今にも爆発しそうな勢いでエーテルが漏れている。
あと数十秒もすれば、僕らは皆まとめて消え去るだろう。
七海ちゃんの腕は、漏れ出したエーテルに焼かれて爛れていた。
僕のせいで……ああなってしまったんだ……もう、頑張れなくて…いいんだ…。

七海「……もぅ…いいよ……お兄ちゃん、私を…………」

…嫌だ。
だって、ここで七海ちゃんを殺したら、僕の最後の足掻きは意味がなかったことになる。
そんなのは、嫌だ。
ああ、不思議な感覚だな。
裏切り者は七海ちゃんだと思っているのに、七海ちゃんを殺したくなくて、いつのまにか七海ちゃん以外の人間が裏切り者だって推理をしていたんだ。

僕は、駄目だな。
結局、七海ちゃんを殺す決断も出来なくて、皆を巻き込んで、死ぬ。
なにが…希望だよ……本物の希望なら、これくらいの絶望、簡単に切り抜けられるはずだ…。

亀裂が広がっていく。
ああ、今度こそ終わりだ。
もう、奇跡が起こることはない。それどころか、今こうして生きていること自体、幸運なんだ。

そういえば僕…超高校級の“幸運”なんだっけ…?

だったらさ…今、その才能を発揮するべきじゃないのか…?

……はは。

視界が白に染まっていく。
頬を、一筋の涙が流れた。


苗木「もう、終わりなのかな……」






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