過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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483: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/05/27(月) 20:06:49.30 ID:QO62SD8M0



霧切「……ダメ」

豚神「そうか…」

江ノ島「……」

私たちは、7層の宿屋にいた。

大神さんとの壮絶な戦いの後、突然苗木君が倒れた。
理由もはっきりしている。

私たちが大神さんを追いつめた時、苗木君が何かを呟きだした。
とても小さな声で呟いていたせいで何を言っていたのかはわからないけれど、苗木君はただぶつぶつと何かを呟いて──。
頭の中で何かの線が切れたかのように、大神さんに襲い掛かった。
いつもの様な慈悲深い一撃じゃない。
まるで【敵】を屠るような残酷で慈悲の無い一撃。
大神さんは何も語らずに、静かに消えていった。

大神さんが消えた後、苗木君はぱたりと倒れこんでしまって。
私たちが何度も声をかけたけれど目を覚ます様子はなく、とにかくダンジョン脱出を優先させて宿屋に運び込んだ。

あれから三日──。
苗木君が目を覚ます様子はなかった。
最初は疲れが出ただけと言っていた豚神君も口を閉ざし、江ノ島さんは何も喋らずにじっと苗木君を見つめていた。

霧切「苗木君……」

豚神「先に来ているはずの日向達の姿も見当たらんな…」

豚神君の呟きをぼんやりと聞きながら、眠っている苗木君の頭を撫でる。
さらさらとした髪。
そっと肌に触れると、仄かな温かさを感じた…気がした。

──これから、どうしたらいいのだろう。
私はなるべく冷静に、状況を判断する。
苗木君がこうなってしまった以上、私たちのパーティは三人。
とてもじゃないけどこれ以上先に進むことなんてできない。

それに、問題はもう一つあった。


モノクマ「オマエラに与えられた猶予は10日だから。ヨロシク!」

豚神「なんだと?」

モノクマ「それ以降町に滞在することは許しません!とっととダンジョンに向かってよね!」

霧切「無理に決まってるでしょう」

モノクマ「オマエラの事情なんか知ったこっちゃないよ!時間は有限なんだよ!」

霧切「…くっ」


私たちがダンジョンを脱出した後、モノクマからそう告げられた。
そして今日で残り一週間。
それが私たちに残された最後の猶予。
この猶予で…何ができるのかしら……。


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