過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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688: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/06/25(火) 20:52:03.86 ID:iED6Xl3D0

教室を見渡すと、クラスメイト達が思い思いの昼休みを過ごしている。

端っこの席では十神クンがサンドイッチを片手に読書に耽っている。
その隣で腐川さんが同じように読書に耽っている…けど、たまに十神クンの事を盗み見てはニヤニヤと笑っている。
十神クンもその視線には気づいていて、舌打ちをしながら邪見にしていた。
まあ、なんだかんだ言っても十神クンは腐川さんの事を気に入っているんじゃないだろうか?
本当に嫌いなら近くにいる事すら拒否するくらいの人だもんね…。

窓際ではセレスさんが優雅に紅茶を啜っていた。
その隣で鼻息を荒くしながら山田クンが右手に持っている漫画の解説をしている。
セレスさんはそれを興味の無さそうに聞き流している。
この二人もなんだかんだでお似合いだ。
どこか皆とずれているセレスさんを無理やり輪の中に入れていく山田クン、いつのまにかそんな構図をよく見かけるようになった。
普段は主人とペットみたいだけれど、この二人は仲がいいんだと思う。

中央では石丸クンと大和田クン、不二咲クンの三人が楽しそうに談笑していた。
学級委員と不良と男の娘。
まるで接点の無さそうな三人だけど、たぶんこのクラスの中で一番と言ってもいいくらいに仲が良い。
というかぶっちゃけると…少しだけ気味が悪かったりする。
なんていうか…こう、腐川さんが好きそうな……。
と、とにかく、この三人は特に仲がいい。それに石丸クンはノートをしっかりとっているだろうし、彼らに頼めば解決しそうかもしれない。

教壇の近くでは朝日奈さんと大神さんが談笑していて、二人の談笑を葉隠クンが茶化している。
朝日奈さんと大神さんは誰がどう見ても親友同士って間柄で、僕が今更言える事なんて特にない。
葉隠クンは色々と特殊な経緯からか僕達の中では浮くかと思ったけれど、持ち前の能天気さで皆の輪に上手く馴染んでいる。
多分大神さんの事を表立ってからかえるのは彼くらいだと…思う。

そして十神クン達の対極の位置の席に座っている…江ノ島さんと戦刃さん。
彼女たちはよく分からない。
江ノ島さんはノリも良いし可愛いし、クラスでは結構目立つタイプだ。
戦刃さんは逆に自分から輪に混ざって行くタイプじゃないし、口数も少ない。
二人はどうやら姉妹みたいで、よく二人で過ごしている。
けれど──彼女たち二人には、僕らの知らない、“何か”があるような気がするんだ。
まあ、僕の考え過ぎだろうけど。

──さて、これでクラス全員だ。
……全員?

苗木「……っ」

また、頭痛がした。
誰かを忘れているような。
いや、そんなわけ……ない。他に誰も、いるわけが、ない。
僕は教室にポツンと残された、【使われていない】椅子を一瞬だけ見つめて、その思考を振り払った。


さて、誰にノートを借りようか?





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