過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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763: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/07/06(土) 21:59:58.39 ID:hmCG1mZA0


江ノ島「ごめんね、お姉ちゃん…」

戦刃「──っ!?」

思わず、動きを止める。

江ノ島「私だって…分かってたんだ……絶望なんて求めても、満たされない。私は永遠に、空っぽのまま…」

戦刃「…違う、盾子ちゃんはまだ変われる」

江ノ島「無理だよ…、だって私、たくさんの人を殺しちゃったんだよ……?あんなにたくさんの人達を殺して、今更変わろうなんてムシが良すぎるでしょ……」

戦刃「そんなの、私が一緒にいつまでも償う!だから!」

江ノ島はそっと戦刃に近づく。
戦刃はすぐに警戒態勢を取るが、江ノ島は戦刃の胸に頭を預けるだけだった。

江ノ島「お姉ちゃん…私を、殺してよ」

戦刃「そ、それは……」

殺す。
そう、そうしなければいけない。
だってそうしなければ、彼らは私の事を永遠に待つことになる、そんな事はさせられない。
彼らのためにも、ここで江ノ島盾子を倒さなければならない。

戦刃(……)

江ノ島「大丈夫だよ、この世界、ゲームの世界なんでしょ?一度死んで……リセットしたいんだよ」

戦刃「そんなこと…」

江ノ島「お願い、私を殺して。私を希望に導くというのなら、私を、【絶望】を殺して」

戦刃「こ、殺す……」

戦刃(私は……殺すの…?大切な、自分の生きる意味を…妹を……)

江ノ島「お願い、早く殺して……」

江ノ島が、顔を上げる。
どこまでも悲しげに、戦刃に訴えてくる。

二人の距離は、目と鼻の先。

戦刃が少し腕を動かせば、簡単に江ノ島を葬れる。

後は、その決意だけ。

戦刃「私、は……」

江ノ島「早く……殺してくれないと──」


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