過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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◆x/rxoIq2T6
[saga]
2013/07/10(水) 01:34:10.80 ID:04OMXbV60
止まった時が、動きだし──
狛枝「ぐ、が、はっ……!」
先に膝を地につけたのは、狛枝だった。
脇腹を抑えながら、血反吐を吐く。
だがしかし、致命傷でありながらも、“生きていた”。
七海「……」
やがて、すとんと何かが落ちる音がした。
それは、七海の身体で。
七海は何も言わない。
いや、言う事が出来ない。
胸のあたりが赤く滲んでいる。
狛枝(全く…ここまで人間を再現しなくてもいいと思うんだけど…さ)
そう、賭けに勝ったのは。
戦いに勝利したのは──狛枝凪斗。
七海千秋の核となる部分…人間で言えば心臓を、銃弾はしっかりと貫いていた。
いくら七海は人間ではないとはいえ、核の部分を穿たれれば、機能は停止する。
最早七海には何も話すことはできない、苦しみの声をあげることもも、悲しみの叫びを吼えることも、悔しさの涙を流すことさえ敵わない。
狛枝「七海さん…僕は……先に進むよ…皆が、待っているからね」
七海の姿が粒子となって、消えていく。
この時点で、狛枝凪斗の勝利は確定した。
さらさらと消えていく七海を見送り、撃たれた脇腹を抑えながら、立ち上がる。
ここで座り込んではいられない。
早く、皆を迎えに行かなければ。
重い足取りで、小部屋の出口へと歩き出した……──。
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