過去ログ - 一方「俺は、オマエの事が、」垣根「………」
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◆yZmHv5zrf.
[saga]
2013/04/28(日) 11:59:54.49 ID:nEg7j/j40
一方。
妹達二人は、垣根帝督の入院する個室にたむろっていた。
一方通行によって殺害され、蘇生させられた妹達は、権利ある彼の言う事に従っている。
現在実験を終えて生きている全彼女達に与えられた役目は三つ。
『オリジナルのためにあまり目立たないこと』
『垣根帝督の友人であること』
『垣根帝督を護衛すること』
この三点である。
後は個人的に、彼女達は自らの意思で一方通行と友好的に過ごしている。
殺される瞬間は確かに恐ろしいし、一度死ぬのだから、辛いに決まっている。
しかしながら、一方通行はこれまでただ一人として"殺しっぱなし"にはしていない。
必ず蘇生させ、後遺症の遺らないよう努力している。
中には五体不満足、つまりは手足などが欠損してしまった個体も居るが、恨みはない。
一方通行が何のために実験をしているか、知っているからだ。
そして彼女達は、実験が存在しなければ生まれてくることが出来なかった。
故に、実験はそれぞれの個体にとっての通過儀礼に過ぎなかった。
本当に人間としての生を与えられるためには、一度死ぬ必要がある。それだけ。
自転車に乗るために、一度転んで痛い思いをする。その程度の、認識。
一方通行が実験に参加している理由。
それこそが、彼が守れと命じてくる垣根帝督という長身の少年である。
彼は未だ沈黙の眠りを守り続け、穏やかな寝息を繰り返している。
彼は自らの能力である『未元物質』に意識を拘束され、治療さえままならないまま眠っている。
「我々はさながら眠り姫を守る騎士団ですね、とミサカはふふふ」
00001号が無表情のまま口だけを動かして笑う。
00005号は、肩を竦める。
「性別が逆ですが、とミサカは言葉を返します」
「性別など些細な事だと"彼"が言っていましたよ、とミサカは返します」
のんびりと話す、同じ二つの少女の顔。
病室のドアが開いた。入ってきたのは、白い少年。
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