過去ログ - ほむら「助けて……ウルトラマン」ミライ「最後まで諦めない、不可能を可能にする」
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◆zroVfRkDXY
[saga]
2013/04/20(土) 14:15:56.41 ID:uiXMXkbM0
巨大な腕は軽々とメビウスを持ち上げる。
再び水面から姿を現すのは、メビュームシュートを受けたにも関わらず無傷のワルプルギスの夜。
しかも……。
メビウス『は、反転している?』
上下逆様だったワルプルギスの夜が反転している。
インキュベーター『どうだい、ワルプルギスの夜の力は?』
メビウス『い、インキューベーター。ど、何処にいるんだ……』
姿は見えないが、声は聞こえてくる。
インキューベータ―「僕はここだよ」
ワルプルギスの夜の額が風船のように膨れ上がり、それがインキューベータ―の顔になる。
その声は先程とは違い、中性的ではなく低い男性の声だった。
メビウス『同化したというのか?』
インキュベーター『同化……まぁ、そうだね。ただ1つ違うのは、同化ではなく、ワルプルギスが僕になったんだ。ワルプルギスとしての感情は消えて、僕が残ったんだ』
ワルプルギスの夜が笑う。
メビウスを掴む腕に力が入る。
メビウス『でも……どうして? 確かに、あの時爆発したはず……』
インキュベーター『あぁ、それか。ワルプルギスの夜は沢山の魔法少女の絶望から生まれた魔女。今この瞬間も世界では魔法少女が絶望に陥っている』
その事は知っている。
彼等がこの町と同じように、世界各国で同じことをしていると。
インキュベーター「本来ならば、希望が絶望に変わり宇宙の寿命となる筈のエネルギーを全て、君を殺すために、このワルプルギスに送っているんだ。この意味が分かるかい?」
メビウス『魔法少女が絶望をし続けていく限り……ワルプルギスは不死身』
インキュベーター『そう。理解できたかい。簡単なもんだよ……君の光波熱線を浴びたと同時に、何十……いや、何百もの魔法少女を』
空白。
ゆっくりと口を動かす。
インキュベーター『絶望に落とすなんて』
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