6:第T(23)話―――五和「鍵と!」 浦上「力と!」 神裂「救いと」 香焼「ウチの平穏」ハァ・・・[saga]
2013/04/20(土) 00:17:02.55 ID:dLwEwTVd0
―――とある日、PM06:30、学園都市第1学区、マンション『ニューディレクターズ』(香焼宅)・・・香焼side・・・
日没が早くなってきた今日この頃。自分――天草式十字凄教の学生信徒……香焼は、無人バスの中にいた。
バスアナウンス『次は第1学区学生住宅街一丁目、学生住宅街一丁目ー。御降りのお客様は―――』
ボタンを押す。
香焼「んー……眠い」ハァ・・・
学園都市の未来を担う理事候補生の養成学校で、基本的には朝8時から夕方6時まで缶詰状態。
自分が通う学校は、この街で珍しい文系メインの私立学校だ。
無論、理事になりたいが為に通っている訳ではない。『潜入任務』という名目である。
ただし折角、学費を天草本部及び英国清教から負担して貰っているのだからダラダラと過ごすのは勿体無い。
得られる知識は得ておこう。きっと自分の将来に役立つ。
香焼「でも最近、勉強ついていけなくなってきたかもしれないっすね……正直、シンド―――ん」チラッ
玄関前に都市製のバイク(新型ビッグスクーター)が置いてある事に気付く。
香焼「まぁいつもの事か」ハァ・・・
ちょっと前までの自分なら急いでエレベーターに跳び乗り、7階のボタンを押して、一番奥の我が家へとダッシュしていただろう。
だが今やそれが日常。慣れた、というより色々諦めた。
香焼「さて……頼むから、あんまり馬鹿な事してるなよ」テクテク・・・
適度な速度で歩き、エントランスの鍵を開けエレベーターに乗る。
余談だが、ボタンを押さなくても鍵の認証だけで目的の階に止まってくれるタイプなので両手が塞がってたりすると大分楽だ。
さておき、7階到着……大丈夫、我が家の方から声は漏れてない。
というのも、先日同じフロアの住人から苦情がきた。勿論僕が居ない時の苦情だが内容は単純。『五月蠅い!』と。
全く、都市制の完全防音部屋の壁貫いて騒げる馬鹿共に花を送りたい。
香焼「やれやれ。今日は何人居る事やら」テクテク・・・
部屋の家主は無論僕なのだが、鍵が開いてる事が殆ど。
因みに鍵の所有者は僕、姉3人、ステイル、土御門、建宮さん。ただ彼らは『僕の知る限り』だ。もっと増えてるかもしれない。
上記は身内やら同僚・上司だから止むを得無しとしても噂だと姉さんの友人らや、上条さんまで持ってるとか……あくまで噂だが。
やはり早めに鍵回収しなきゃ駄目か。でも鍵無しでも入れる能力者さん達もチラホラ居るから困る。
香焼「あれ? 相当危険?」ハハハ・・・
まぁ一同、人格者の筈、と信じたい、うん、多分。
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