7:第T(23)話―――五和「鍵と!」 浦上「力と!」 神裂「救いと」 香焼「ウチの平穏」ハァ・・・[saga sage]
2013/04/20(土) 00:27:39.51 ID:dLwEwTVd0
兎角、家の前でアレコレ悩むのも傍から見れば変人なので、意を決してドアノブに手を伸ばす……やはり開いてた。問題は靴の数だが―――
香焼「……6,7,8足……8人も」ハァ・・・
―――大分多い。姉3人と姉の友人3人、そして僕の友人2人の靴だ。
しかし、様子がおかしい。いつもこの人数であれば頗(すこぶ)る喧しい筈なのだが、妙に静かである。テレビの音一つ聞こえない。
あの面子が揃って、大人しく出来る筈がないのにこの沈黙。
香焼「…………、」ゴクッ・・・
いくつかのケースが考えられた。僕を驚かす為に一同がこそこそ悪巧みしてたり、喋ったら負けな遊びをしている、とか。
もしくは……敵襲。
面子がメンツなだけに、襲われる可能性なら十分ある。ただ、もしそうだった場合、その面子が『負ける』筈も無いのだが。
しかし最悪、彼彼女らよりも強く恐ろしい『誰か(何か)』が敵だったとしたら。
香焼「ゾッとしないっすね」スッ・・・
その『最悪』に備え、制服裏の短刀に手を伸ばしておく。そして、居間のドアノブを掴み……静かに様子を伺った。そこには―――
神裂「……、」ゴゴゴゴ・・・
絹旗「……、」ドドドド・・・
―――意味不明な光景が―――
五和「う、ぅ」グデェ・・・
浦上「きゅー」グルグル・・・
麦野「痛ちち……くっそ」ビジバジ・・・
結標「あー……もー」ブラーン・・・
ステイル・削板「「」」チーン・・・
―――広がっていた。
香焼「な、な……なんじゃこりゃああああああぁ!!?」ギョッ!!
固法「あ! こ、香焼くん。おかえり……えぇっと、その、あのね」タラー・・・
もあい「みー」ポリポリ・・・
敵襲か! やっぱ敵襲なのか!? 魔術師の仕業?! それとも都市側からの刺客か!!?
固法「な、何言ってるかよく分からないけど色々あって……その、ごめんなさい」アハハ・・・
香焼「…………、」ダラダラ・・・
もあい「にゃう!」パフパフッ! ジタバタッ!
とりあえず現状説明が欲しい。あと固法さん。ウチの猫(もあい)をそんなに強く抱えないで下さい。谷間で窒息しかけてます。
固法「ご、ごめんなさい!」ハッ!
香焼「いえ。で、その……姉さん? 最愛?」チラッ・・・
神裂・絹旗「「…………、」」ゴゴゴゴ・・・
なぁにこれぇ。
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