930:>>928・・・どーれみーふぁーそーらしーどっ! どーしーらーそーふぁーみれー?
2014/06/12(木) 00:01:49.50 ID:pYfFuEov0
自分が話を逸らしているし、卑怯な事を言っているのは重々承知だった。
だけど、それでも……姉さんを引き留めたかった。
始まりは些細な―――いや、結構重かったかな―――事だったのに、いつの間にか姉弟喧嘩(?)になってしまった。
でも『縁』が元に戻らなくなる程の喧嘩はしたくない。
香焼「女教皇様」ジー・・・
神裂「っ……何を」グッ・・・
香焼「もし、自分を許せないなら―――破門にしてください」ニコッ・・・
神裂「こ、のっ……卑怯者が」ギリリ・・・
知ってる。僕は誰より弱くて、姑息で、卑怯な男だ。
神裂「こんなの、首を縦に振れる訳無いでしょうに」ハァ・・・
香焼「……、」ジー・・・
今回の件で学んだ。
神埼香は『劇物』だ。仮面である筈の彼女は、最早一つの人格として大きくなってしまっている。
これではもう、香焼(僕)の『隠れ蓑』として機能しない。
姉さんにとっても、操祈さんにとっても、多分他の人達にとっても―――ある種の『個人』になってしまった。
香焼「いつか、必ず……自分の口から操祈さんに『告白』します」ジー・・・
神裂「香焼、貴方」ピタッ・・・
香焼「だから、その時まで、自分の我儘を許して下さい。お願いします……勿論タダでとは言いません。どんな罰も受けます」コクッ・・・
神裂「私は、別に……そういう」ムゥ・・・
香焼「土御門が如何こうではなく、姉さんが納得する罰も受けます。『姉さんからの』罰も受ける覚悟っす」ギュッ・・・
神裂「……、」ジー・・・
再び無言が奔った。僕は姉さんの腕から手を離さず、姉さんは僕から視線を逸らしている。
そして……姉さんの左手が僕の頭に伸び―――
神裂「……香焼」ポンッ・・・
香焼「……はい」ジー・・・
神裂「生意気」ガシッ・・・
香焼「えっ」ピタッ・・・
―――こめかみ辺りを掴んで、万力。
香焼「いいいいぃ痛だだだだだぁ!!」ジタバタ・・・
神裂「ふふふふ」ギリギリギリギリ・・・
香焼「なななぁ何でぇえぇ痛いいぃ!! ちょ、姉さあああぁん!!?」アbbbb・・・
神裂「撫でられるとでも思いましたか? いつもみたいに? 甘いですよ……いい加減になさい」ニコニコ・・・
香焼「ひいいいぃやああぁ!!」ガタガタ・・・
神裂「ったくもぅ……この子ときたら」ヤレヤレ・・・パッ・・・
香焼「をぅ!?」グデーン・・・
神裂「なぁにが『姉さんからの罰』ですか。調子に乗るな」ハァ・・・
香焼「う、ぅ」タラー・・・
ほんの数秒だけのアイアンクローだが、脳味噌はみ出るかと思った。
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