過去ログ - 「総員、機兵突撃に、移れッ!!」
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14:>>1 ◆ZPVv3mtiARM9[saga]
2013/04/21(日) 15:57:28.90 ID:EBN3dbef0
失礼します、と敬礼しナーム軍曹は階段のほうへ去っていった。
今まで聞いていたダークエルフの印象とはまったく当てはまらない人だ、そう思いながら、部屋へ入っていくレノック少佐であった。

軍曹の外出許可を取り(旅団人事科の将校と少し世間話をして仲良くなったら許可してくれた)、細々とした用事を済ませ営門の前に到着したのは6時の10分前であった。
軍曹は既に営門の前に直立不動の姿勢で待機していた。軍服であるならば様になったであろうが、彼女はかわいらしい私服を着用していた為、非常に目立っていた。

「やあ、早いんだね」

「10分前行動は軍隊での基本であります、少佐。」

したり顔で答える軍曹はそこらにいる娑婆の娘にしか見えず、おもわずレノックは吹き出す。

「なぜ笑うのでありますか、少佐!」

「いや、悪い、なんでもないんだ、それより軍隊言葉は使わなくていいよ、ノーム。俺のこともイズルでいいよ。」

「はっ!い、いえ、はい、イズル・・・さん。努力します!」

「うん、じゃあ行こうか」

二人乗りの軍用車(ちゃんと使用許可を取った)にに乗り込み、車を発進させる。
営門にいた歩哨の兵にからかわれながら町に出る。彼は前の部隊でもあったことがある顔見知りであった。
しばらく車を走らせ、表通りから一本はずれた道にある小洒落たレストランの前に車を止める。

「あ、あの、イズルしょう・・・イズルさん。私はこういう場所の作法などは不得意なのですが」

「心配しなくていいよ、外見は立派だけど中はそこらの酒場と変わらないから」

「はあ、よく知っておられますね、前は西部の前線にいたんですよね?」

顔見知りが多くてね、とごまかし(実際ここは部下の少尉に教えてもらった)店に入る。


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