過去ログ - 「総員、機兵突撃に、移れッ!!」
1- 20
5:>>1 ◆ZPVv3mtiARM9[saga sage]
2013/04/20(土) 00:17:03.68 ID:3FS6F9Mu0
といいながらかばんを差し出した大尉が扉を示す。
扉には101大隊と書かれた木札が掲げてある。ノーズウェル大尉が鍵で扉を開け、中を示す。中央奥に作りがいい机と椅子がこちらを向いて鎮座している。部屋の真ん中には8つの机が並べられていた。
大隊司令と大隊本部の人員の机だろう。左右には何も入ってない棚も備え付けられている。

「本部小隊の人員は明日着任します。とりあえずは4個中隊分の機体編成だけ決めていただいて、先ほどの旅団司令室となりが私の部屋となっておりますので、そこまで届けていただけないでしょうか?そのあと、宿舎をご案内いたします。」

「ああ、了解した。」

「まだろくに兵隊も着任しておりませんので、ご自分でご足労していただくことになり申し訳ありません。何かございましたらこの番号までお願いいたします」

「かまわない、私は自分で動く将校だからね。ではまた。」

「はい、少佐。失礼します。」

メモ用紙と鍵を受け取り、部屋の中に自分の荷物を降ろす。奥の大隊長席に座り、しばらく余韻に浸る。
ここが自分の大隊の本部司令室なのだ。ついに自分の大隊を持ったのだ。イズル・レノック少佐は大きな喜びを感じていた。
ああ、そうだ、早めに機体編成をしなくては。そうつぶやいてあのハーフエルフの大尉から渡された連邦中央兵器開発局が作成した飾り気のない書類を眺める。

00式機兵。現在主力の90式機兵の将来的な代替機や指揮官専用機として計画された次世代機兵である。
中央連邦兵器開発局は第三世代型機兵と定義している。
90式が装甲の取り外しなどのモジュール化がごく一部しか出来なかったのに対し、この00式は体をパーツごとに分け、完全モジュール化させることにより整備性が大きく向上することとなった。
また、部品接続規格を統一することにより、陳腐化したパーツを最新のパーツにモジュールごと付け替えることにより、性能のアップグレードが簡単に出来るようになった革命とも呼べる機体である。
新型のME-225魔導エンジンより魔力許容量が大幅に増加していることも評価が高い。間接部の新設計により可動域、運動性ともに向上している。間違いなくこの時点で世界最強の機兵であった。

さて、どうしようか。レノック少佐はページをめくりタイプ一覧に目を落とす。
基本型のA型に、重装甲型のB型、装甲が薄い替わりに基本的な運動性能が向上しているC型が現在では選択できるようであった。
また、装備兵装として基本兵装、突撃兵装、砲撃兵装、偵察兵装があるらしい。
セオリーどおりでいくならAを2個中隊分、BとCを1個中隊ずつだな。兵装はAを基本と突撃。Bは砲撃と突撃。Cは偵察と突撃。
3個突撃中隊に砲撃小隊と偵察2個小隊を基本編成にしよう。これでためしてみてダメなら変える。整備性はいいらしいしな。
鼻歌交じりに適当に注文表をでっち上げ、ノーズウェル大尉に渡すために席を立った。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
18Res/17.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice