過去ログ - 岡部「愚行移山の」 ほむら「オブサーバーズ」
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745: ◆ziIVTRHhh5Cl[saga]
2013/07/18(木) 21:57:35.43 ID:I6rnhMVTo

岡部「いや、俺はお人好しなどではないし、それを言うのなら、余程貴様の方がお人好しだと思うぞ」

 ほむらが固まった。
 そして、今度こそ

ほむら「何をバカなことを言っているの?」

 そう、呟いた。
 俺は苦笑を深める。

岡部「他人のために、全てをかけることの出来る奴はお人好しの馬鹿ばかりだ。少なくとも俺の周りはそうだった」

 今思えば、俺は本当に周りに恵まれていたのだろう。
 そんな馬鹿ばかりが集まっていた。
 
岡部「友人の為に、何度も時間跳躍を繰り返す貴様は、とびきりの馬鹿だと、そう思うぞ?」

 俺の言葉に、ほむらは俯く。
 そして、震える声で言った。

ほむら「……それって自分のことを遠回しに褒めているわよね。馬鹿馬鹿しい」

 ……俺はただの自分のエゴで進んできただけなのだがな。

 俺は罪悪感に堪えきれず、繰り返しただけだ。
 ほむらだって罪悪感があるだろうに、それでも進んでいる。 
 俺は、そんなこと決して出来ないだろう。

ほむら「……どうでも良いわ。それよりも、そろそろ時間じゃないの?」

 ほむらはそっぽを向きながら、俺にそう言ってくる。
 俺は携帯を取りだし、時刻を確認した。

岡部「確かに、そろそろ時間だな」

 俺はゆっくりと携帯をしまい、荷物を確認する。
 先ほどほむらからもらった拳銃と弾はしっかりとある。

岡部「さて、行くか」

 声を出すことで、自分を奮い立たせる。
 俺の初の戦いが、始まろうとしていた。



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