過去ログ - ほむら「手段は択ばないわ」
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13:
2013/04/21(日) 12:42:14.57 ID:mQAtD2s70
 先導するまどかの背中を見ていると、ほむらの自然と険しくなってしまう。
(今回で確実に終わらせなければ……。貴女を呪縛から解かなきゃいけない……)
 そう思い込んでいると、不意にまどかの方から言葉がかかってきた。
「……暁美さん。やっぱり、気分が悪いの?」
 まどかは、余りにも険しい表情を見かねて、ほむらを体調を心配していた。
以下略



14:
2013/04/21(日) 12:42:41.49 ID:mQAtD2s70
「ねえ、まどか。一つだけ聞いても良いかしら?」
「どうしたの?」
 ほむらが少し間を置くと、まどかは周囲の空気が張りつめた事を感じた。
「……貴女は、家族や友達の事。大切だと思ってる?」
「……えっ?」
以下略



15:
2013/04/21(日) 12:43:21.36 ID:mQAtD2s70
 その日の放課後。
 ショッピングモールのファストフード店で、談笑するまどかとさやか、そして仁美。内容が、転校生の事に偏るのは、致し方なしと言えよう。
「あっはっはっは……。ちょっと、それってマジなの!?」
 大爆笑で、目に涙を浮かべながらさやかはそう言った。
「さやかさん……笑いすぎですわ」
以下略



16:
2013/04/21(日) 12:43:59.01 ID:mQAtD2s70
 同時刻。同じショッピングモール内の改装中エリアにほむらはキュウべえと居た。
「……確かに、魔女の反応が有るね。君が過去をやり直しているのは、本当なんだね」
 キュウべえは、感心しきりだった。
「……信じていなかったのね」
 ほむらの返答は淡白な物だった。
以下略



17:
2013/04/21(日) 12:44:37.38 ID:mQAtD2s70
 お互いが無言のまま、数分経過。キュウべえはピクリと反応を見せた。
「その当ては外れた様だよ。あの魔女の結界に、鹿目まどかと美樹さやかが捕えられたみたいだ……」
「……何ですって?」
 ほむらは目を見開く。
「……魔女に捕えられるのは、何も口づけを受けた人間だけじゃないさ。
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18:
2013/04/21(日) 12:45:10.06 ID:mQAtD2s70
 まどかとさやかの目前に広がるのは、異空間と形容できる光景だった。
 綿毛のバケモノに取り囲まれて、動く事もままならない。
「……何よこれ」
 さやかは背筋から、冷たい汗が流れている。
「解んないよ……こんなの夢だよね!?」
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19:
2013/04/21(日) 12:46:13.01 ID:mQAtD2s70
 カツン、と床を踏みつける音が、耳に飛び込む。
「危ない所だったわね……」
 そう聞こえた時、黄色いリボンが二人の周囲を包み込んだ。思わず辺りをキョロキョロと見渡すと、見滝原中学の制服を着た女性が、すぐ近くに立っていた。
「……ど、どちらさまでしょうか?」
「貴女達、見滝原中学の生徒ね」
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20:
2013/04/21(日) 12:46:38.61 ID:mQAtD2s70
 その中から再び姿を現すと、制服姿から変身を遂げていた。
「使い魔共、すぐに終わらせて上げるわ!!」
 女性はスカートの中から、大量のマスケット銃を一斉に召喚。
 大きく息を吸い込んで、集中力と魔翌力を高める。
「ティロ・ボレー!!」
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21:[saga]
2013/04/21(日) 12:47:25.61 ID:mQAtD2s70
 同時に、取り囲んでいた空間が、改装中の殺風景な物に戻っていた。
「……」
 まどかとさやかは、呆然と少女を眺めるしか、リアクションが取れない。
「……自己紹介が遅れたわね」
 少女は変身を解いて、元の制服姿に戻っていた。
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22:[saga]
2013/04/21(日) 12:48:38.30 ID:mQAtD2s70
 コツ、コツ、と床を鳴らす足音。三人は、思わず足音の主に目を向ける。
「見事な戦いね。流石はベテランの魔法少女、と言った所かしらね……」
 不敵な笑みを見せながら、ほむらはそう声をかけた。
「……て、転校生!?」
「ほむらちゃん……!?」
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23:[saga]
2013/04/21(日) 12:49:23.12 ID:mQAtD2s70
 マミの言葉は、尻上がりに強い物に変わって行く。更に、左手にマスケット銃を召喚して、ほむらに銃口を向けた。
 いきなりの険悪な雰囲気に、まどかとさやかは呆然と見る事しか出来ない。
「……貴女、思ったより間抜けね」
 ニヤッとしながら、ほむらはそう言った。この一言が、マミの神経を思いっきり逆撫でした。
 一瞬の間に、右手からリボンを召喚し、ほむらに向けてリボンを投げつけた。
以下略



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