過去ログ - (^p^)「ぼくは ゆうしゃれす」
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2013/04/21(日) 21:49:15.11 ID:OCDhhie50
翌朝
(^p^)「おとおさん おはなしが あります」
父親「おお、今日はお前の誕生日だったな。贈り物ならもうすこし待ってくれ」
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2013/04/21(日) 21:51:02.98 ID:OCDhhie50
父親「ベッドの下に木箱があるから出してくれ」
(^p^)「だしました」
箱の中には、旅用の服と短剣、それから一掴みの銀貨が入っていた。
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2013/04/21(日) 21:52:36.97 ID:OCDhhie50
ひとしきり嗚咽してから、父は言った。
父親「いいか? 村の連中にはお前が旅立つことや、お前が勇者だってことは絶対に教えるな。もちろん女神様のこともだ」
父親「ひとまず昼の間はいつも通りに過ごすんだ。お前と仲の良いあの娘にも、教えるんじゃないぞ」
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2013/04/21(日) 21:54:34.38 ID:OCDhhie50
父親「仕上げるので遅れたがこいつは誕生祝いだ」
旅支度を終えた(^p^)の手に父は、小さな木彫りの女神像を握らせた。
父親「母さんをモデルに彫ったんだが本物の女神様に比べてどうだろう」
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2013/04/21(日) 21:55:54.09 ID:OCDhhie50
翌朝、城門前
(^p^)「おしろに きました」
門番A「なんだあいつ? こんな朝っぱらから」
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2013/04/21(日) 21:57:04.41 ID:OCDhhie50
兵士長「おい貴様らさっきから誰と――」
(^p^)「これが ゆうしゃの あかしれす」ガオォォォン
兵士長「へ、変態だー! 引っ捕らえろ!」
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2013/04/21(日) 21:58:06.87 ID:OCDhhie50
王の間
国王「勇者を名乗る者が現れただと?」
大臣「はい。今朝方城門にておもむろに陰部を露出したところを門番らの手により捕縛したとのことで――」
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2013/04/21(日) 22:00:07.21 ID:OCDhhie50
大臣「視点を変えて申しますと」
大臣「勇者を名乗る者は己の下腹部にある紋章――勇者の印を見せんとした際に、勢い余って所謂男の印なるものをも露出してしまい、そのために変質者として捕らえられたのでございます」
国王「真贋についてはともかくも、そこで勢い余るような手合いが勇者を名乗ったと? その者はいったいどのような人物なのだ?」
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2013/04/21(日) 22:00:56.98 ID:OCDhhie50
国王「占い師はいるか」
占い師「こちらに」
国王「勇者を名乗る者の聖痕が本物であるか確かめよ」
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2013/04/21(日) 22:02:15.64 ID:OCDhhie50
牢
(^p^)の牢に、いかにも屈強そうな兵士たちを伴って占い師が入って来た。
兵たちは乱暴に(^p^)の服をはぎ取ると、その裸体を数人がかりで羽交い締めにした。
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2013/04/21(日) 22:03:23.88 ID:OCDhhie50
(^p^)の下腹の紋章に、兵士は焼きごてを押し当てた。
(^p^)「あついれす」
兵士「っ……!」
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