過去ログ - モバP「こうして僕の新婚生活は始まった」
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137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 18:29:21.52 ID:qMigc3jZ0


  そしてこれが―――がここに留まっている理由

  ただ一人 蒼ざめた顔をして彷徨いながら
以下略



138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 21:31:01.17 ID:qMigc3jZ0


  「目が覚めましたか」

 これほどまでに心地良い眠りは何時以来だろうか。
以下略



139:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 21:34:49.82 ID:qMigc3jZ0
  「Pさんには価値が有ります。もう、忘れないで下さいね。
   だってふたりは今、幸せなんですから」

 天使が僕の頬を撫でてくる。
僕はその手を取り、結婚を申し込んだ。
以下略



140:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 21:38:26.78 ID:qMigc3jZ0
  「はい、喜んで」

 天使は大輪の笑顔を咲かせてくれた。
思えばずっと働きづめの毎日だった。先輩P達の様に心と体を壊す前に、ゆっくりと休みを取る事にしよう。
新婚旅行の名目であれば、事務所を閉じたとしても世間は納得してくれるはずだ。
以下略



141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 21:46:49.72 ID:qMigc3jZ0
  「お休みも一緒に過ごしましょ♪」

 天使を見つめ――いや天使ではない。彼女は僕の妻となる女性なのだから。
僕の口が開く、だけど言葉が出ない。妻の名前を呼んであげる事が出来ない。
この手で彼女を抱きしめてあげる事が出来ない。
以下略



142:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 21:55:28.53 ID:qMigc3jZ0
 僕は彼女を知らない――いや、昨夜は何度も愛を交し合った。
彼女は僕を知っている。ずっと昔から僕の事を愛してくれていて――昔とは何時だ?

 目の前に居るはずなのに、それが誰なのかが分からない……まるで黒く塗りつぶされた亡霊の様に。
なぜだ! 彼女はこんなにも僕の事を愛してくれているというのに。
以下略



143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 22:01:48.77 ID:qMigc3jZ0
  「―――、ですよぉ。貴方のまゆ、ですよぉ。
   お好きでしょう? コ・ス・プ・レ♪
   まゆは、貴方だけのメイドですから」

 ようやく、違和感の正体に気付いた。見知らぬのも当然だ。
以下略



144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 22:10:01.24 ID:qMigc3jZ0
まゆ「貴方、まゆしか見ちゃダメです、約束ですよ♪
   まゆの心も身体も……貴方のものですから……」

 赤、赤、赤。眼前に広がるは真っ赤なリボン。僕が選んだ運命の赤い糸。
まゆが僕の唇に口付ける。
以下略



145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 22:22:55.56 ID:qMigc3jZ0
まゆ「まゆ……赤が好きなんですよぉ。グルグルに縛って飾って……
   うふふ、ビックリしました? 貴方が来ると思ってずっと隠れて待ってたんです……
   そう、ずーっと♪ ……やっと……やっとふたりきりになれましたね……うふふ♪」

 それは甘い夢。
以下略



146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/26(金) 22:44:06.94 ID:qMigc3jZ0
まゆ「まゆは恋の病なんです♪
   血って、どんな味でしょうか?
   まゆをずっと見てくださいね?」

 好きな人が自分を選んでくれるのだと、その人と幸せに暮らすのだと、やってくるかもしれない幸せな夢。
以下略



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