過去ログ - モバP「こうして僕の新婚生活は始まった」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/04/26(金) 23:38:15.60 ID:qMigc3jZ0
「フ、フン! 誰からももらえないと思ったのでアナタにチョコを持ってきましたよ!
一生感謝してくださいね! 一生ですよ!」
そうか、昨日はバレンタインデイだった。
元アイドルの傍らには、山の様なチョコレートケーキがそびえ立っている。
以下略
154
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[saga]
2013/04/26(金) 23:52:11.51 ID:qMigc3jZ0
「それにしても運が良かったですね。丁度、持って来たばかりで会えるだなんて」
彼女の紫に染まった唇と、霜の降りたチョコレートケーキを見れば全てが分かる。
少なくとも一晩はここにいたはずだ。
思考は一瞬、彼女が僕を突き飛ばす。かつては憐憫の情を込めて僕を見ていた視線がこの身を射抜く。
以下略
155
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[saga]
2013/04/27(土) 00:00:21.98 ID:wqLt2K/30
「私服でもこんなにカワイイ僕……フフッ。
思えばアナタが僕を見ていてくれたのは、僕がアイドルになる前だけでしたよね?」
彼女が馬乗りになって、僕へ語りかけてくる。その瞳には狂おしい程の情念が渦巻いていた。
以下略
156
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/04/27(土) 00:06:40.82 ID:wqLt2K/30
「僕、アイドル業の合間を縫って事務の勉強もしていたんです。
遠慮なんてする事ありませんよ。今までずっとアナタには寂しい思いをさせてしまいましたね」
赤、赤、赤。口内に広がるは鉄錆の味、血の臭い。
彼女が僕に口付る。ひび割れた唇から流れ出る血が混ざりあう。
以下略
157
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/04/27(土) 00:14:52.96 ID:wqLt2K/30
「僕の旦那様は、アナタしかいないんですよ!
ここは僕達ふたりきりの事務所なんですから、妻が夫を手助けするのは当然の事です」
僕の口が開く、だけど言葉が出ない。彼女の名前を呼んであげる事が出来ない。
以下略
158
:
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[saga]
2013/04/27(土) 00:23:32.13 ID:wqLt2K/30
『勝手にいなくならないで下さい』
幸子、これが君の望みだったのか。
こんなものが……君の。
以下略
159
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/04/27(土) 00:29:44.54 ID:wqLt2K/30
「ファーストキスだったんですよ。
僕のカラダには可能性が詰まってますよね、アナタ!」
僕の愛した幸子は、もう何処にも居ない。
この日ボクが死んで、僕が生まれた。
以下略
160
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]
2013/04/27(土) 00:38:43.73 ID:wqLt2K/30
投下は終わりです
以下 訂正
>>66
以下略
161
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/04/27(土) 00:43:16.11 ID:GrkSbdZ80
乙
どれがまゆだったのか読解力のない自分には解らなかった…
162
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/04/27(土) 00:45:01.99 ID:GGkbVbOe0
乙
最後まで振り回されたけどそれがまた心地よい
夕方から貼り付いてしまったよ
163
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/04/27(土) 00:47:17.61 ID:5AEUJ1Roo
乙!
正直ちょっと読みづらかったが面白い
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