過去ログ - モバP「幸子の事を本当に理解してあげられたのだろうか」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/04/26(金) 15:03:22.38 ID:dNOLliTfo

プロデューサーさんは、ボクの事を大切にしてくれていると思っていた。
プロデューサーさんが、ボクをトップアイドルに導いてくれると思っていた。

「しかも待遇は、トップアイドルと遜色ない・・・・・・」

幸子「そうですか」
幸子「プロデューサーさんは、ボクに移籍してほしいんですね」

すぐ近くに居るプロデューサーさんにも聞こえないぐらいの声量で、力なく答えた。

「違うっ!」

プロデューサーさんの、聞いたことがない大きな怒鳴り声に思わず後ずさりした。

「す、すまん」
「しかし今の意見は、プロデューサーとしての意見だ。俺個人としては・・・・・・」

ゴクリ

生唾を飲む音がとても大きく聞こえるほど、事務所は静まり返っていた。

「移籍しないでほしい。しかしそれは輿水幸子のアイドル人生が終わるかもしれない」

幸子「そ、それはどういう意味ですかっ!」

ボクも声を荒げてしまう。

「相手は業界最大手の事務所だ・・・・・・。分かるだろ?」

幸子「圧力・・・・・・ですか」

それは弱肉強食の社会では、当たり前のように存在する理不尽な力関係。
強い後ろ盾があれば、簡単にのし上がられるかもしれない。

幸子「それでもボクは・・・・・・」

もうボクの答えは決まっている。しかしそれを発するのは、躊躇ってしまう。
ボクに決定権があるとはいえ、もし断ればプロデューサーさんや今の事務所に迷惑がかかるはずだ。
そう考えると、あと一言がなかなか出せない。

「答えは今じゃなくていい。相手の方も1ヶ月先まで待ってくれるそうだ」

幸子「そう、ですか・・・・・・」

久しぶりのプロデューサーさんとの会話が移籍話・・・・・・。
以前の無駄な世間話をしてた頃が、まるで夢のように思えた。


つづく


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