過去ログ - 咲「京ちゃん」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/27(土) 19:07:02.83 ID:yvHOVQJVo
 
京太郎「なあ、咲はさ、どんな本読むんだ」

円卓に置かれた某書店のカバーがかけられた小説へ手を伸ばす。一瞬手が止まり咲のほうへ視線を向けるが微動だにしない。実はそれほどこの話題を発展させたかったわけではなく、
あせった咲が自分よりも早く小説をぶんどって顔を真っ赤にして「これは、その、普通の小説だよ」なんて言いながら、両手で背に隠し、
そこで自分が「なんだよ、隠すようなもんか?もしかして官能s」「違うよ京ちゃんっ!!!」「冗談だよ、恋愛小説だろ? 別に隠すことじゃないさ」「ほんと?」そういって咲はしずしずと隠していた本を前に出すと
ここまで想像したのに、現実は非情である。察するにこれは恋愛小説などではなく、その他の推理ものかファンタジー。一度図書室へ一緒に行ったとき、貸し出し書には確かにジャンルを気にせず有象無象を読み漁る過去の咲がいた。
しかしこの流れから手を引くのは違和感がある。手にとってページを開く。

京太郎「ん? アニメの絵? ああ、ライトノベルってやつか」

咲「京ちゃんでも知ってるんだ」

京太郎「でもってなんだよでもって」

意外なことではあった。咲は文字通りライトな文学は苦手なものだと、京太郎は勝手に思っていたからだ。
ぱらぱらとめくっていく。速読ができるわけではないが、ところどころ会話文を拾っていけば、意外と小説のおおまかな流れはみえてくる。



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